こちらはジャズピアニスト 兼 アレンジャーであるジョージ・ラッセルのセクステット。マイルスやコルトレーン、ビル・エヴァンスに大きく影響を与えたラッセルのアプローチ、特にコードチェンジに束縛されない自由なアドリブ・ソロを展開する「リディアン・コンセプト」を確立し、モダンジャズのみならず現代音楽やジャムバンド、クロスオーバーなどその後の音楽に新しい演奏理論を打ち立てる。

ラッセルも50年台後半から60年台前半にかけて自らのスモールグループを率い音楽理論を深く追求する。また、エヴァンス、アート・ファーマー(tp)、ポール・モチアン(dm)など60年代から始まったモダン・ジャズ・ムーブメントを牽引していく新進気鋭のミュージシャンを育てる。この1961年の「George Russell Sextet」においても、Eric DolphyとDon Ellisという独自の音楽論を展開する重要な2人のミュージシャンを起用する。ところが、おもしろいことに同アルバムは現在「Ezz-Thetics」として発表されているが、本レコードはLPのみのリリースの作品として記録されている。曲も《Ezz Thetics》に代わり《Blues In Orbit》が入り、曲順が変わっているというレコードならではの楽しみを発見。ラッセルは残念ながら2009年7月に逝く。

George Russell (p)、Don Ellis (tp)、Eric Dolphy (bass clarinet、as)、John Pierce (as)、Paul Plummer (ts)、Dave Baker、Garnett Brown (tb)、Steve Swallow (b)、Joe Hunt、Pete La Roca (dm) 

Tracklist:
1. Nardia
2. Au Privave
3. Round Midnight

1. Blues In Orbit
2. The Stratus Seekers
3. Thoughts

 

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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