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昨日はビルボードライブ東京で、Jose Jamesの「Blackmagic」Tourライブに行ってきました。ジャイルス・ピーターソン主催のBrownswood Recordingsから発表したデビューアルバム「The Dreamer」から2年の歳月を経て完成した2nd アルバム「Blackmagic」では、ジャズにとらわれないより進化したホセ・ジェイムズの1曲、1曲が詰まっていて心地よい開放感に満たされる、そんな吸い込まれそうな気持にしてくれるアルバムです。

ライブでは、ピアノ/キーボード、ベース、ドラム、女性ボーカルでのグループ構成。しかもドラムがリチャード・スペイヴェン!以前からホセ・ジェイムズのバンドでドラムをやっているスペイヴェンは、4HeroやMark de Clive-Lowe、英ジャズのロバート・ミッチェル・トリオなどとプレイし、現代ジャズやソウル音楽では常に「オンデマンド」な存在で、多くのアーティストがリスペクトしている、クリエイティブと独創性を兼ね備えた最高のドラマーといっても過言ではありません。その彼とホセをセットで見ることができたなんて、最高です!
ライブでのホセ・ジェイムズは温かさと上品な官能さがミックスされたジャズ・ボーカルで、グルーヴィーでセットを見せてくれました。ジャズを原点にしながらも、途中で自分のボーカルをスクラッチしたり、オリジナルにはないフレーズをアドリブで入れたり、歌の表現力が非常に豊かで、小さなジャズクラブでステージがすぐ近くにあるような感じにさせるくれるソウルフルなライブに聴きいってしまいました。ホセにはクールだけれど「アーシー earthy」な雰囲気が漂っていました。

その、昔、ジャズピアニストのホレス・シルヴァーが自身のファンキージャズについて質問された時、「ファンキーとはアーシーなことだ。スタイルではない。フィール(Feel)であり、演奏に対する一つのアプローチだ」と言っていたことを読んだことを思い出し、ホセ・ジェイムズは音楽ジャンルやオーディエンスの反応、彼の音楽の世界観を感じ取って、曲を作りだせるフリー・スピリットな人なのかなと思いました。

オーディエンスも(女性率が高かった!)若い人も多かったけれど(多分ジャイルスの影響)、ジャズ好きそうな夫婦も来ていて、満足していたみたいです。アルバム買っている人やまた見たいと言っていた人達も見かけました。やっぱりジャスは聞けば聞くほどおもしろいね、と再確認。と同時にホセ・ジェイムズのように若いオーディエンスや女性にも受け入れられるアーティストが、これからもレコード出してライブやって、その結果、日本に音楽好きが増えてより音楽ライフが楽しくなってくれれば良いと思いました。その為にも、自分ももっと音楽聴いて勉強してライブに行きたいですね。ビルボードライブ東京さん、ありがとうございました。セットリストはこちらです。
1. Code
2. Save your love for me
3. Promise in love
4. Blackmagic
5. Lay you down
6. Love Conversation with Jordana de Lovely
7. Warrior
Encore
1. Made for Love

メンバー:
ホセ・ジェイムズ
(Vocals)
ジョーダナ・デ ラブリー(Guest Vocals)
グラント・ウィンザー(Keyboards)
ニール・チャールズ(Electric Bass)
リチャード・スペイヴェン (Drums)

僕の感想になりますが、ホセ・ジェイムズの音楽はアナログ(僕のようにレコードを買う人)とデジタル(ダウンロードやCDも)の両方で良さが出せる、特別なアーティストだと思います。彼の存在感がジャズのカテゴリーを超えて、ソウルやヒップホップ、エレクトロニックやテクノのアーティストの創作心を刺激し動かし、音楽作りを実現してくれる、ジャンルレスな現代アーティストではないかと思います。新しい物好きでもクラシックな物好きでも歓迎できる時代を超えた歌声に今後も注目です。皆さんはジャズボーカルはいかがですか?
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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