いつも個性的でユニークなミュージックビデオでファンや視聴者を楽しませてくれるシカゴ出身のバンド「OK Go」が、またやってくれました。
1月にリリースしたアルバム「Of the Blue Colour of the Sky」(iTunes, Amazon) より「This Too Shall Pass」のPVをを公開。監督は画期的な3Dイメージキャプチャーを使ったレディオヘッドの「House of Card」PVなどのジェイムズ・フロスト(James Frost)(レディオヘッドとGoogleが贈るデータだけの新MVって? white-screen.jp 2008/7/17)。

3/1にアップされたばかりですが12時間経った現時点では再生回数約30,000ですので、またもや「A Million Ways」や2006年YouTube Video Awardを受賞した「Here It Goes Again」のようにバイラルミュージックビデオとなりヒットして、加えて低コストでファンに向けたマーケティングが実現できますね。仕組みも非常に巧妙に作られている。僕は彼らが自らをネタとしてコンテンツを提供するという試みを楽しみながらやっているところを一番評価したいです。

動画のメイキングも合わせてどうぞ。
追加:OK Goが所属するキャピタル・レコードの親会社、EMI Musicは同バンドのYoutubeビデオのエンベッドを禁止しています。この制限にバンドは嬉しく思っていないようです。(EMI/Capitol Records Works Hard To Make Ok Go’s Viral Video Less Viral, 2010/1/14 Techdirt) 上記の動画もバンドのチャンネルのエンベッドを使ってます。コピーライト権利でレコード会社は商業利用に制限をしています。ちなみにEMI/キャピタル・レコードは同様の理由で動画サイトVimeoと訴訟中です。

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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