Viral Blogが今年2010年のバイラル動画をブランド別、チャンネル別にまとめたインフォグラフィックを掲載していました。いまやスーパーボールのTVCMと同じ程に注目されるバイラル動画、ここでは動画の人気ランキングに加え、ブランド別、チャンネル別ランキングをご紹介します。
(ブログタイトルから「Viewed」が抜けていました。すみません)

まず人気動画ランキングから。今年前半の最も大きなイベントは2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカでした。そのW杯からシャキーラが歌う公式テーマソング「Waka Waka」が最も視聴された動画で、1200万回を上回りトップを獲得しています。

2位には同じくW杯から。ナイキのサッカー選手が登場するキャンペーン動画「Write The Future」フルバージョンが1150万回で続きます。最もナイキは試合ではこの動画のような結果は迎えられませんでした。

3位はiPadをブレンダーで粉々に砕いてしまうBlendtechの「Will It Blend? iPad」がランクイン。

以下は、映画シリーズ最新作「トワイライト・サーガ/エクリプス」の予告動画、動画とウェブキャンペーンが見事に合致したオールドスパイス「Questions」、ゴルフに復帰するタイガー・ウッズに父親の故アール・ウッズの声が問いかけるナイキ TVCMと続きます。

このランキングの特徴では、
– Facebookがバイラル動画が共有されるプラットフォームとして活用されており、Twitterを最大10倍上回っています。理由はFacebookのニュースフィードがTwitterのタイムラインより長い時間保持される点を挙げています。
– Facebookで共有される動画は一般的なコンテンツが多く、反対にTwitterではよりギークな動画が共有されるそうです。
– 2010年20週間で約200のバイラル動画がチャートインしましたが、わずか17動画が続けて翌週もランクインしました。そして2週間以上ランクインした動画はゼロです。

Facebook、Twitter別バイラル動画トップ10です。1位は両方ともナイキの「Write The Future」です。Content-Aware FillやGoogle Chrome速度テストが、上記のTwitterでのギークなコンテンツを意味していると思われます。

チャートインした動画数によるブランド別ランキングです。1、2位は同数、3-5位も同数です。
1位:8動画 オールドスパイス (動画はこちらのサイトでご覧いただけます
2位:8動画 グーグル
3位:6動画 アップル
4位:6動画 ナイキ(フットボール)
5位:6動画 Sport Relief (英国チャリティスポーツイベント)

総再生回数によるブランド別ランキングです。1位はナイキで、この大多数はサッカー関連からかと推測されます。2位はエレクトリック・アーツの最新サッカーゲーム「FIFA 10」。ヨーロッパで大きなキャンペーンを行っていました。

Facebook & Twitterでの共有回数によるブランド別ランキングです。ここでもナイキの1位は不動です。興味深いことは2位以下で、FBで3位のTwilight、4位のFIFA 10がTwitterではランク外になっています。逆にTwitterでランクインしたAdobeとBMWはFBではランク外です。

平均的なバイラル動画の特徴として、
– 199,181 再生回数
– Facebookでは681回 共有
– Twitterでは159回 共有
– 1週以上チャートインする確率:8.5%

バイラル動画の効果として、チャートで1位を獲得した場合と2位を比較しています。
平均値で1位は2位の再生回数を1.5倍ほど上回ります。また共有回数がFacebookでは3倍以上、Twitterでは6.5倍以上を獲得する結果となります。2週以上チャートインしない事実を考えれば、この差は大きいです。

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このデータから見えることはFacebookのコミュニティ性です。ランクインしたブランドでも、ナイキ、オールドスパイス、TwilightはキャンペーンサイトそのものがFacebook内に設置されており、そこから動画視聴、YouTubeへのリンクからコメント、FBの友人との共有、Twitterへの投稿ができるような仕組みを作っています。もちろん、動画セクションはアーカイブして、いつでも再生できるようにしています。

TwitterやYouTubeに比べ、Facebookはブランドが特色、他社との違いを差別化しやすく、動画だけでなくニュースや更新情報をユーザーに配信できることが優位性を作ります。

Facebookのもう一つの優位性は、動画再生だけにとどまらず、リアルなキャンペーンや購買と連動した活動ができることです。例えばTwilightはFacebookファンページの予告動画に加え、上映時間の検索や映画チケットの購入まで用意しており、ユーザーは別サイトに飛ぶことなく同ページ内でプロセスを完了できます。Facebookのユーザーフレンドリーな仕組みは、Attention(注意)からAction(行動、購入)までを補完できます。

2週以上チャートインしないバイラル動画において、ナイキやオールドスパイスの戦略は一つのメイン動画に様々なバリエーションを作り、継続して露出することで、ユーザーの興味を引いています。

それからここには記述がありませんが、再生回数やクエリ、リファラーが測れることが、TVCMに比べより正確な効果測定につながるのではないでしょうか。

バイラル動画がきっかけでFacebookの楽しみが増えてくれると、日本人ユーザーももっと増えていきそうですね。

データの詳細はこちらからご覧いただけます。
関連ソース

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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