イギリスのTV、携帯電話、インターネットサービスプロバイダーの大手、「ヴァージンメディア(Virgin Media)」が、無料音楽ストリーミングサービスの Spotify と音楽サービスの提供に向けた提携を間もなく締結すると英メディアがレポートしている。

ガーディアン紙テレグラム紙によると、ヴァージンメディアはユニバーサルミュージックと音楽サービスを提供する提携を16か月前に締結したが、4大メジャーレコード会社の内、残りのEMI、ソニー・ミュージック、ワーナーは定額制での無制限音楽配信サービスに難色を示したため、新たな音楽サービスの提供に手間取っていた。

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Spotify に近い情報ソースはガーディアンにこう答えている。

Spotify and Virgin Media are close to concluding a partnership deal. The finer details are not yet known, but Spotify will be offering new tools and content exclusively to Virgin customers as part of the arrangement.

「Spotify とヴァージンメディアは間もなく提携を締結する。最終的にはどのような提携内容になるかは発表を待たねばならないが、Spotify はヴァージンメディアのユーザー専用に新しいツールとコンテンツを提供するだろう」

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ヴァージンメディアの最近の動向を検索していたら、興味深い発表を10月初めに行っていることに気がついた。

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image via Wired UK
ヴァージンが非ピア・ツー・ピア型トラフィックを優先する
Virgin to prioritise non-P2P web traffic (10/1 CMU Music)

ヴァージンメディアが改定したブロードバンド向けのウェブトラフィック規定によると、非ピア・ツー・ピア型(P2P)ファイルシェアリング利用を優先することで、Spotifyなど音楽ストリーミングサービスやiTunesなどダウンロードサービスに対して、ファイルシェアリングによりトラフィックが増大した場合に通信帯域幅を優先的に確保するという。

この発表は、ヴァージンメディアが提供するインターネットサービスの速度を改善するための取り組みの一環で、特にコンテンツのアップロードとダウンロードを強化する。

 

この取り組みは、今回のSpotify との提携に向けた布石であることは まず間違いありません。ブロードバンド・モバイルサービスプロバイダー側も自社で音楽配信サービスや動画ストリーミング事業に取り組むよりは、専門的にサービスを展開するスタートアップと提携したほうが、ユーザーにとっても企業にとっても少ないリスクでサービスを拡充できる。今後もこのような提携が増えてくると予測します。

みなさんはどう思いますか。

 

関連ソース

 

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執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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