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映画「ソーシャルネットワーク」では、人脈を使って投資家からの援助を受けることで企業を成長させるという、ネットワークの力が生み出すアメリカンドリームが描かれていました。では実際にはFacebookをはじめとする企業はどのようなつながりを持っているのだろうか?

主要なソーシャルネットワーク企業である、『Facebook』、『Twitter』、『Zynga』、『LinkedIn』、『Groupon』のスタートアップ5社(今の規模で彼らを「スタートアップ」と呼んでいいものか、、)が、シリコンバレーおよびIT業界、金融業界でどのようなネットワークを形成しているかを示したインフォグラフィックをご紹介です。
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最も多くのネットワークが集中するのは(やはり)Facebook。ゴールドマンサックスや、ショーン・パーカー、ケビン・ローズ、ロン・コンウェイ、ジム・ブレイヤーなど投資家達、Accel / Elevation / Andreessen Horowitzなど投資会社など合計17のネットワークから支援を受けていることが分かる。

驚異的な成長率、売上を見せる5企業が、現在のシリコンバレーの中心に君臨していることは間違いない。そしてこれらの企業を取り巻く人物たちも、5社とのつながりをベースに新たな投資先としてSNS企業を支援している。
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2010年10月、ソーシャル企業を支援するファンド「sFund」立ち上げイベントより。左よりジョン・ドーア(KPCB)、ジェフ・べゾス(アマゾンCEO)、マーク・ザッカーバーグ(Facebook CEO)、マーク・ピンカス(Zynga CEO)、ビング・ゴードン(KPCB)

さらに現在、これらの企業の関係者が新たなソーシャルネットワークベンチャ―を立ち上げ、それらを投資家が支援するという流れが生まれ始めている。例えば写真共有型SNSの『Path』創業者は、元Facebookのデーブ・モリンと音楽ダウンロードのNapsterを創ったショーン・ファニングで、PathにはFounders Fundやコンウェイ、元Facebook副社長で投資家のマット・コーラーらが投資している。
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このような動きは、Facebook出身者のような若い起業家たちによって今後ますます発展していくことが予想されます。Foursquareなど位置情報サービスや、YouTube創業者のスティーブ・チェン(Steve Chen)とチャド・ハ―レイ(Chad Hurley)など買収先から独立した起業家達も今後注目する存在として加えておきたい。

そういう意味では、LAに拠点を置くSNS『MySpace』は、もしかすると彼らのような投資家との結び付きが構築できずにいたため、停滞への道は必然的だったかもしれないと感じてしまう。

ここにはグーグルやヤフーといった、巨大インターネット企業の存在が見えないことも特徴的かと思う。個人レベルでは存在している。例えば、Twitter創業者達は元グーグル社員だし、FacebookのCOO (シェリル・サンドバーグ)は元グーグル幹部、投資家のジョン・ドーアはTwitterとグーグル両社の取締役だ。ただ投資会社や投資家レベルでは、この図式に示された人間関係にあてはまらない。現在までにつながりが出来ていたのなら、グーグルやヤフーのソーシャル戦略も違ったものになっていたかもしれない。

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重要な人物として、顔写真入りで紹介されているのは以下の4人。いずれも上記のスタートアップ5社とは初期から深く関っています。
– ビング・ゴードン(Bing Gordon):投資会社クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ パートナー、元EAのCCO、Zynga、アマゾン、Ngmoco取締役

– ピーター・シール(Peter Thiel):Founders Fundパートナー、PayPal共同創業者兼元CEO、エンジェル投資家

– リード・ホフマン(Reid Hoffman): Gleyrock Partners、LinkedIn創業者兼CEO、元PayPal上級副社長

– ユーリ・ミルナー(Yuri MIlner):デジタル・スカイ・テクノロジーズ(DST)共同設立者兼CEO

Twitterのネットワーク。

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こうして見ると、企業や投資家のつながりもFacebookやLinkedInのソーシャルグラフが表現する実名の人間関係と同様、現実のソーシャルグラフを体現しているように見えてきます。次々と単発的な投資を行うではなく、既存のソーシャルグラフを利用してつながりをベースに投資を行う。これなら投資する側にとっても最適化できます。シリコンバレー独特なつながりかもしれませんが、同じようなネットワークは日本や世界各地でも形成できるのでは、そしてこのような動きがソーシャルウェブのより大きな発展に結びつくのではと期待しています。 このような業界の動きも今後注目していきたいと思います。

インフォグラフィック(PDF)はこちらでご覧いただけます。

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ソース
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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