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ソーシャルメディアとユーザー参加型企画は、ますます敷居が低くなってきていると感じさせる記事を見かけました。

今年デビューアルバムをリリースしフジロック2011への出演も決定している英バンドのThe Vaccines(ザ・ヴァクシーンズ)が、iPhone写真アプリ「Instagram」にファンが投稿したハッシュタグ付き写真を利用して新作PVを制作するという、クリエイティブな取り組みを実施しているのでご紹介。

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image via NME

The Vaccines 公式サイト

Instagramは、サービス開始からわずか10ヶ月でユーザー数500万人を獲得した人気の写真投稿SNS。今年リリースしたハッシュタグ機能を活用することで、企業やブランドはファンの興味と写真投稿を連動させたキャンペーンを簡単に実施できるようになった。

ニューシングル『Wersuit』のPV制作において、The Vaccinesはファンに音楽フェスティバル/バンド/テント/アウトドア会場/泥など『夏フェス』に関連した写真に、ハッシュタグ「#vaccinesvideo」を付けして投稿を呼びかけており、Instagramに投稿された写真はInstagram APIを用いてバンド特設サイトのオンラインギャラリーにアップされていく。

同バンドはInstagramを使ってPVを制作した、初めてのメジャーレーベル所属のバンドだそうです。写真投稿呼びかけの動画がYouTubeにアップされています。

現在(7/20)確認できたもので、Instagramには#vaccinesvideoタグ付きの写真が634枚が投稿されている(Instagramアプリで確認)
instagram music rock video
写真アプリとソーシャルな音楽はモバイル性・野外の音楽を考えれば、かなり親和性が高いです。今回のInstagramは音楽ファンの欲求を満たすツールの一つかと思います。なぜなら、
– 手軽に屋外で写真撮影できる
– 写真(思い出)を即座に投稿共有できる
– ハッシュタグ付けできて探しやすい
– 必要なのはiPhoneだけ(PC,ウェブカメラ、専用アプリは必要なし)

そして音楽ファンはライブやフェスティバルでは
– 場の興奮を記録しておくために写真を撮る
– 屋外なので自然とiPhoneなどモバイル機器で撮影することが多くなる
– SNSでつながっているため、撮影後には友人と写真を共有できる

The Vaccinesが求めている写真は、彼らのライブに行くことを求めていないし、特別なポーズを決めるなどの指令もない。その分、参加するための敷居が低くなっているので、音楽ファンに投稿を促すことが簡単になっている。また、完成したビデオはYouTubeでおそらく半永久的に見ることが可能になり、自分が参加して写真撮影したイベントの思い出に加え、バンドやビデオへの思いは特別なものに変化していくと思います。 

ソーシャルメディアの普及により、好きなバンドの音楽を購入したり、たまたま見つけた音楽の良さを人に伝えることが当たり前になってきました。しかし、それはどのバンド、レコード会社も望むことであり、様々な情報共有の施策を試みていると思います。

そこに加えて、写真や夏フェスなどファンに面白みを提供してあげることで、バンドとの距離感や情報の共有がより身近になり、新たな切り口の「人に伝えたい」思いに変わることで、音楽体験に新しい価値を見つける要因となっていくと感じさせるThe Vaccinesの取り組みです。

参加者がプロデューサーの一人となって、自らが動画に参加する試みは斬新です。リドリー・スコット製作のYouTubeユーザー投稿型映画『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』にも通じるものがありますね。

今回このブログを書くことは、高野修平さん(@groundcolor)のブログにインスパイアされました。高野さん、いつもありがとうございます。

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ソース
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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