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フリーな会員制音楽ストリーミングサービス「Spotify (スポティファイ)」は、長年に渡る交渉の末、今年7月に米国でサービスをようやく開始しました。巨大な市場である米国で、フリーと有料プランを提供する『フリミアム』やモバイル、ソーシャルを組み合わせた新しい音楽ビジネスであるSpotifyが、どれ程までに成長するか。開始1ヵ月も経っていませんが、早くも獲得ユーザー数と有料会員数が明らかになりました。

ヨーロッパでは2008年に開始した人気の音楽サービスは、米国でのローンチ直後から、多くの口コミがネットで拡大し, またSpriteやモトローラなど大手ブランドと提携したフリートライアルキャンペーンで、メディアでの露出を獲得して、結果的に近年ではまれに見ないほど大規模なサービスローンチになっており、注目度の高さが伺えます。

AllThingsDのPeter Kafka氏(@pkafka)が、Spotifyは開始から1ヶ月未満でユーザー数140万人を獲得したと、伝えています。加えて、有料会員は175,000人を獲得したとレポートしています。Spotifyは月額5ドル、10ドルの有料プランを提供しており、10ドルプランでユーザーはiPhoneやアンドロイド端末からいつでも利用できます。

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有料会員のコンバージョン率(無料会員との比較)は12.5%で、これは昨春発表したヨーロッパのコンバージョン率15%を下回っています。原因の一つとして、Spotifyは欧州版に比べ米国ユーザーにより多くの楽曲数を提供しているので(フリートライアルキャンペーン)、有料会員にアップグレードする必要に迫られていないからと思われます。Spotifyは現在、ヨーロッパでは有料会員数を160万人と発表しています。

競合では、米国最大の会員制デジタル音楽サービスの「Rhapsody」が先月、800,000人(サービスは米国のみ)の有料会員を獲得したことを発表しました。
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さらにKafka氏は、会員獲得に向けて、Spotifyの競合である「Rdio」の興味深いマーケティング戦略を指摘しています。音楽ストリーミングサービスのRdioは、ユーザーがモバイル機器からアプリ経由でアクセスし会員登録させるため、アップルのiPhone/iPad向け定期購読ルールに準拠しました。その結果月額10ドルから15ドルに値上げすることを決定しています。

一方、SpotifyとRhapsodyはアップルの購読ルールには準拠せず、そのためそれぞれのモバイルアプリから会員登録のリンクを削除しました。その代わり料金プランは維持したままサービスを提供しています。

時期尚早なことですが、Spotifyは今後の音楽ビジネスの事業モデルや、消費行動の変化に重要な役割を果たすと思っていますので、今後も動向には注目していきたいと思います

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ソース
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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