11月28日(現地時間)、日本では未だ再開していない音楽サービス「Turntable.fm」がTwitterとのサインイン認証を開始しました。これにより、これまではFacebookアカウントのみだったログインがTwitterユーザーにも解放されることになりました。

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このような感じです。

Turntable

In the US but don’t have fb? You can now login to #TurntableFM with Twitter! Welcome to Turntable!

Turntable.fmはユーザーがDJやリスナーとなってリアルタイムにインタラクトできるソーシャルリスニングサイト。ログインするとユーザーはアバターを選び、好きな部屋(ルーム)に入っていきます。参加した部屋で出来ることは主に5つあります。
  1. 5つあるDJブースでDJする
  2. リスナーとなってDJが選曲した曲を聴く
  3. 音楽を聴きながらチャットする
  4. 「Lame」(くだらない)か「Awesome」(最高!)でDJの曲に投票する(投票によってポイントが貯まり、アバターをアップグレードできたりファンに(プレイ開始の)アラートを送信できたりする)
  5. 楽曲をプレイリストに追加する(iTunes, Amazon mp3やSpotify, Rdioなど)
ユーザー同士が同じ場所で同じ音楽を聴くという、オンラインでは実現しなかったリスニング体験をソーシャルメディアの活用で実現したTurntable.fm。今年5月に開始して瞬く間に注目を集めた今年最もホットな新興サービスの一つです。

残念ながら音楽ライセンスの問題で、6月26日には米国以外のユーザーはアクセス不可になってしまいました。

しかし、米国ではその後も着実にユーザー数を伸ばしており(開始3ヶ月でユーザー数600,000人を獲得)、iPhoneアプリをリリースするなど、ソーシャルリスニングの場を拡大し、ネットユーザーの音楽消費に新たな楽しみを提供しています。

image via Flickr

個人のみの楽しみ方を超えて、グループで同じ時間を過ごしながら音楽を聴き気持ちをリアルタイムで表現し共有できる、連帯感が実感できるこのソーシャルサービスは、デジタル音楽における音楽発掘、キュレーション、コミュニティの新しい可能性を示唆する存在として注目されています。
というわけで最近話題になったTurntable.fmを活用したイベントをご紹介。同じようなことはYouTubeやUstreamなど既存のサービスで代替活用することも出来ると思いますので、何かの参考になれば。

オンラインフェスティバル「Inaugural Mashtival 」
12月7日(現地時間)にTurntable.fm初のオンラインフェスティバルが開催。音楽ブログの「The Kollection」と「So Simpully」がスポンサーの同イベントではVIP部屋を含む3部屋を用意、DJ25人や特別ゲストがDJ予定。イベントのルールも策定されている点が本格的。

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Facebookイベントページ↓

クラウドファンディング

Turntable.fmとデジタルエージェンシーのHorn Groupは共同で、One Laptop Per Child (OLPC)を支援するファンドレイジングイベント「Tech The Halls」を12月16日に開催予定。Turntable.fm上でテック系ジャーナリストがDJバトルを30分繰り広げ、寄付金10,000ドルを目指すキャンペーンです。ユーザーは当日DJに投票するだけでなく、資金調達サービス「Crowdrise」のサイトで寄付することができます。

開催まで1週間以上もありますが、既に4000ドル近く集まっているところが、興味深い。
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もう終わったイベントですが、11月にNYCで開催されたhackNYのファンドレイジングイベント「Raise Cache」にも登場。大企業やスタートアップが一同に会するイベントにおいて、ニューヨークの学生ハッカーコミュニティ「hackNY」を支援するため寄付金調達のファッションショーやパーティが開催されました。

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100,000ドル以上を集めた華やかなニューヨークのテック系イベントで、ローカルな業界人達がDJプレイを披露して場を盛り上げています。Foursquare共同CEOのDennis Crowleyなども参加(彼は人気者)

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『ソーシャルDJ』や『ソーシャルリスニング』の分野は今後日本でも大きくなる可能性は十分にあると感じます。なぜならTurntable.fmやMyxer.fmなどはライブやフェスティバルに行くのと同等の感覚で、またはもっと手軽に参加できるサイトだからです。それは個々のヘッドフォンから流れるiPodの音楽世界に閉じこもるしかなかった音楽好きを、好きな音楽や感じた思いを感情表現し共有でき、お互いが音楽で共鳴できる場に解放してくれる最もソーシャルなプラットフォームかもしれません。

image via The Next Web

例えばブランドやメディア、コミュニティの部屋を開設することもアイデアかと思います。もしスターバックスが部屋を開設して店舗で流れる音楽をプレイしたり、来店した人がその場でアクセスできる招待状URLを店舗で配布するとか、スペシャルな音楽体験が日常的に実現できます。

これらの音楽サービスをうまく活用することで、ビジネス市場も拡大できると思っている人は多くいると思います(信じたい)。

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image via ekai on Flickr

消費者の行動を変えることは、これまでレコード会社やマーケティングは実現できず、音楽会社ではないアップルのiPodによって実現してきました。そして、Turntable.fmなど昨今の革新的なネットサービスには、連携することによって消費者行動をまた劇的に変えるポテンシャルを感じます。

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image via NYTimes

僕が常にフォローしているNYの投資家、Union Square VenturesのFred Wilson (フレッド・ウィルソン、@fredwilson)は行動の変革を常に声に出している代表格。TwitterやFoursquareなどに早期から関わってきた彼は音楽サービス好きであり(SoundCloud、Boxee等にも投資してきた)、以前からTurntable.fmを称賛してきていました。

Turntable.fmが700万ドルの資金を調達、フレッド・ウィルソンが取締役に就任

下の記事で彼はクラウドサービスについて書いているのですが、その中で、彼がどうやって音楽コンテンツを消費しているのか、説明していたことがあります。

こんなに連携していて手軽に自分の欲しいものにアクセスできるネットサービスは、今の日本で体験することは多分不可能です。そして彼のようにコンテンツを消費する人が出てきた時、彼のように消費したい人が出てきた時、果たして日本のサービスは対応していけるのか。。。今後の成長に期待しています。

DJ Woooo (Turntableの人気DJ)の部屋にいた時、素晴らしいリミックストラックを彼がプレイした。私はRdioのボタンをクリックし、楽曲をRdioで数回聞いてみた。そして気に入ったからSoundCloudにアクセスしてそのリミックスを見つけた。そこでその曲をTumblrにアップした。この間、私は一度もファイルをダウンロードしていない。

I was in DJ Woooo’s Dance/Electro Turntable room last week. I heard a remix track that was super fun. I hit the button to send the track to Rdio. I went to Rdio and listened to it a few times. Then I went to SoundCloud, found the track and then reblogged it into Tumblr. Not once in that experience did I have to touch a file. 

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ソース
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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