音楽聴き放題サービスでSpotifyと競合する、フランス発の音楽ストリーミングサービス「Deezer」が、モーリシャスとコートジボアールでサービスを開始しました。2012年中に世界200ヵ国への進出を目指しているDeezerは、先週中南米35ヵ国でサービスインしたばかり。今回は、フランスの通信事業社のOrangeと提携し、アフリカ大陸でのサービスを本格化させるようです。

2006年にフランスで設立されたDeezerは、ウェブブラウザやモバイルアプリから聴き放題できる定額制音楽ストリーミングサービスです。

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Facebookから直接ログインができ(昨年Facebookが発表したTimeline導入における音楽パートナーの1社)、友人同士で音楽やプレイリストが共有できるソーシャルな音楽サービスです。
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Deezerはフランス国内で大手レコード会社、インディー系レコード会社、権利者団体とライセンス契約を締結しており、ユーザー数約2300万人に1800万曲以上の楽曲へのアクセスを提供しています。
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そして2011年秋、200ヵ国でサービスを展開し世界初の「グローバル音楽サービス」を目指すという、大胆な世界戦略を発表しました。

Deezerが発表した当初の世界進出計画は以下の通りでした。
12月8日:アイルランド、オランダ
12月31日:スペイン(12/13)、イタリア(12/14)、ドイツ(12/15)、ロシア(12/16)を含む欧州45カ国

2012年
1月31日:カナダ、中南米38カ国
2月28日:オーストラリア、アフリカ大陸(45カ国)
6月30日:残りの国115カ国

これに対し、現在(6月14日)では86ヵ国にまで拡大しており、残りは114ヵ国となっています。
欧州46ヵ国
カナダ
オーストラリア、ニュージーランド
中南米35ヵ国
アフリカ2ヵ国

Deezerにとって世界進出が成長戦略であり、欧米で人気のSpotifyとの決定的な差別化要因になります。ちなみにSpotifyは多くのユーザー数2000万人以上を有しますが、わずか15ヵ国でしかサービスを展開していません。

Deezerは市場飽和と低成長率を理由に、米国と日本という大規模市場への進出を計画していません。DeezerのCFOによれば、米国市場はiTunesが独占しており、またSpotifyが普及することでストリーミングサービスの価値を高め、参入しやすくしてくれることに期待をしているようです。

またDeezerは、これまでもOrange、Deutsche TelekomやBelgacomなどテレコム企業と提携し、モバイルサービスにDeezerを組み込んだプランを展開してきました。

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おそらく日本でも開始する場合は、モバイル事業社と提携した形で参入するのではと予想します。ですが、Spotifyの人気を考えた場合、日本のモバイル事業社もSpotifyと組みたいはず。そんな中でDeezerはどのような形で最終的には日本にやってきて、どうモバイルサービスと連携するのか、前例がないだけに今後も気になります。

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ソース
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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