iPhoneやアンドロイドで人気の音楽発見アプリ『Shazam』(シャザム)が、利用者がコンテンツに付けたタグ数が50億を突破したことを発表しました。Shazamは音楽だけでなくソーシャルTVといった面白い分野でも最近は活用されているので、最新動向をご紹介。


http://www.shazam.com/

発表資料:Shazam Reaches Major Milestone – Fans Use the App to Discover and Experience Five Billion Songs, TV Shows and Ads

Shazamは2002年に創業した、無料の音楽検索アプリです。流れている好きな音楽や知らない音楽にShazamを向けると、音楽情報を検索してくれて(この行動が「タグ付け」と呼ばれています)、アーティストや曲名を発見・共有・購入ができるアプリです。

iOS, アンドロイド、Windows Phone, BlackBerryなどメジャーなプラットフォームで利用可能で、特にiOSでは歴代ダウンロードのトップ10にランクインし、過去にはiPhoneのTVCMにも使われたこともある程の人気アプリです。また昨年iOS, アンドロイド版を無制限でタグ付けできるように変更しています。

現在はロンドンを拠点にサンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴ、LA、ソウルにオフィスを構えています。ユーザー数2億2500万人を200ヵ国で獲得しており、毎週200万人新たなユーザーを追加しています。

ピンクの新曲「Blow Me One Last Kiss」が記念の50億タグだそうです。
ご参考までに。場所にチェックインするFoursquareの場合、対象が場所なだけにShazamとは違うが、圧倒的にShazamの利用頻度が高いことが分かる。
Foursquare、2000万人 & チェックインが20億回を突破 (4/18 The Blog Herald)

ShazamのCEO, Andrew Fisher (アンドリュー・フィッシャー)は、「私達は創業から10年で1億タグを達成しました。それから10ヶ月で2億タグに達し、そしてわずか1年以内で5億タグまで成長しました」とコメントしています。
image via Flickr caribb

最新の動きをご紹介。Shazamはタグ付けできる対象コンテンツを従来の音楽だけでなく、テレビ番組や広告にも拡大し、メディアを通じてブランドが消費者とのエンゲージメントを高めるマーケティング活動を幅広く支援してきました。

実際のTVCM。画面上に「Shazam Now」が表示される。

Shazamは、昨年「Shazam for TV」を発表しテレビの世界へ進出、テレビ局や制作会社やブランドと提携し始めました。視聴者はパートナー企業が提供する番組や広告にタグ付けすることで、特別コンテンツやユーザー特典を獲得することが可能になりました。Shazamはこれを「Shazamable Ads」(Shazamできる広告)と呼んでいます。この機能によって情報を届けるチャネルが増え、消費者とブランドとの深いエンゲージメント率を高めることが実現しました。

image via readwriteweb

パートナーには、大手放送局のNBC、米の人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」、英国放送局ITVや、ペプシ、P&G、ソニー、トヨタ等グローバルブランドが参加し、これまで100以上のキャンペーンをShazamと組んで実施してきました。例えば、今年5月の英ITV人気オーディション番組「Britain’s Got Talent」決勝では、ペプシのCMにタグ付けしたユーザーは夏フェスのチケットがあたるコンテストへの参加やCMソングに使われたカルヴィン・ハリスの新曲「Let’s Go feat. Ne-Yo」のダウンロードがShazamアプリ内で出来ました。

image via Lost Remote

「Shazam for TV」はまた、スーパーボールやグラミー賞、MTVミュージック・アワード、ロンドンオリンピックなどライブ番組に対応したサービスも提供しています。

image via readwriteweb

今夏Shazamは米NBCとロンドンオリンピック放送で提携し、インタラクティブなソーシャルTV体験を視聴者に提供しています。例えば、ロンドンオリンピックを(提携先のNBCで)見ている視聴者は、放送している競技をタグ付けすると、参加アスリート情報や写真・ビデオハイライト、チームUSA情報、試合結果など、詳細な情報をテレビを見ながら入手することができる。視聴者はShazamを通じてテレビでは消費しきれない情報を閲覧でき、コンテンツやブランドに関する情報を発見し共有し、よりインタラクティブで楽しい視聴体験が生まれる。

Shazamを使う日本のテレビ局はなかなか出てこないと思いますが、親和性の高い音楽の分野でのプロモーション活用は日本でも考えられます。例えば、ライブ会場でShazamを使ったら、アーティストの曲や限定情報が無料でダウンロードできたりする使い方は、誰でも参加が出来て面白いですね。

FoursquareもShazamも含めモバイルアプリと音楽との相性は良いはず、マーケティング担当の皆さん、今後は日本の音楽シーンでの活用の可能性を探ってみるのはいかがでしょうか?

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ソース
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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