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デジタル音楽の世界で独自のDIY活動を行い注目を集めてきた、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー。2007年にインタースコープ・レコードを離れて以来、自身のレーベル『The Null Corporation』Tunecoreなどデジタルサービスクリエイティブ・コモンズを使って音楽配信を続けながら、インディーズ系アーティストとしては異例のアカデミー賞を受賞 (「ソーシャルネットワーク」)するなど、メジャーアーティスト顔負けの活躍をしてきた彼が、5年ぶりにメジャーレコード会社のコロンビア・レコードと契約した。

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レズナーはプロジェクト『How To Destroy Angels』の新EPを11月3日にデジタルダウンロードとアナログレコードでリリースする。その後ライブや動画をリリースし、来春にはアルバムをリリースする予定だ。レズナーのプロジェクトのリリースはコロンビアレコードが手がける。

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レズナーはコロンビア・レコードとのプロジェクトを「パートナーシップ」と表現し、メジャーレコードとインディペンデントでの活動について、自身のFBページで次のように書いている。
 「何が私達のニーズに最適かを知るためには、実験して新しいことにトライすることだと思う。インディペンデントでのリリースは良い点もあるが、欠点もある」

it really comes down to us experimenting and trying new things to see what best serves our needs. “complete independent releasing has its great points, but also comes with shortcomings.”

しかし、これまでメジャーレーベルの力を借りずに、インディペンデントで成功を収めてきたレズナーの今回の決断は興味深いと思いました。自身のウェブサイトやSNSを活用し作品を発売するなど、自立するアーティストの象徴の一人として、またDIY型音楽制作に強く賛同しSNSでメッセージを放ってきたレズナーが、再びメジャーレコードと契約するということは、彼の望む活動がインディペンデントでは実現不可能だがメジャーであれば実現できるということではないかと思えます。

メジャーとは異なる独自の路線を貫き通してきたレズナーが大手と契約したということは、彼の目にメジャーレーベルが自分にとって価値ある存在と認識した結果だと思いますし、またメジャーレーベルもレズナーのようなインディペンデントなアーティストと一緒に仕事をする体制に変わっていることの表れだと思います。レズナーは完全にメジャーレーベルに戻るとは明言しておらず、同プロジェクトについてのみ語っていませんが、今後の活動に注目してみたいです。

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ソース
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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