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NYC出身のヒップホップアーティスト、エイサップ・ロッキー (A$AP Rocky)はデビュー・アルバム『Long.Live.A$AP』が全米チャートでいきなり初登場一位を獲得した(1/20付け)、今年注目のアーティストの一人。今年6月には来日公演もあります。

公式サイト「http://www.asvpxrocky.com

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そのA$AP Rockyがアルバムローンチと一緒に立ち上げたキャンペーンサイトが、ファンだったら一度は試したくなく仕掛けがあって面白かったので、ご紹介。

キャンペーンサイト Long Live A$AP「http://longliveasap.asvpxrocky.com/

A$AP Rocky ソーシャルメディア
インスタグラム:http://instagram.com/asaprocky

「Long.Live.A$AP」(ミックステープと同じタイトル)は 1月15日にリリースされ、レビューもなかなか高評価。初週で139,000枚を売上げ、米国のBillboard 200アルバム・チャートでは、堂々の1位を獲得しています。期待値が高いアーティストなだけに、ファンを楽しませ方もクリエイティブでファンのことをよく考えている
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トップ画面で、iTunes, Amazon、アーティストサイトのアルバム購入へのリンクがあります。「Continue」でキャンペーンサイトへ行きます。

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A$APファンは786-501-ASAPに電話をかけてアーティストに向けて留守電メッセージを残すことができる仕掛けです。サイトではファンが残したメッセージが電話のアイコンになって聞くことができます。

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そしてメッセージを残したファンのみ、電話番号を入力するとA$APからの限定コンテンツが獲得できるおまけ付きです。

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サイト下部にはインスタグラムにハッシュタグ「#longliveasap付きで投稿された写真が画面上にランダムにセレクトされて流れてきます。

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またページ下部を見てください。SoundCloudのストリームが挿入されているので、ファンはアルバムから曲を視聴しながらサイトを楽しむことができる仕組みになっています。

なぜ今の時代に留守電?と思われるかもしれません。プロモーションサイトを構築したシカゴのデジタル・マーケティング会社Eyes and Ears Entertainment(E&E)によると、「A$AP Rockyの公式サイトには、モバイルからのアクセスが30%あることが分かり、しかも彼らは長時間サイトを閲覧しているファンでした。RCA(レコード会社)から連絡があった時、留守番電話にメッセージが残せればA$APファンにとっても面白いと思ったし、携帯番号をゲットすることはレーベルのゴールの一つでした」と説明します。その結果が留守電メッセージであり、Instagramでの投稿です。つまり、A$APファンのデモグラを分析し、成功する確実が高いと計算した上で実施されたキャンペーンと言えます。

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E&Eは、アーティストサイトやキャンペーンなど音楽プロジェクトを手がける専門会社で、過去にはミューズのTwitterを使ったQAセッション「#Askmuse」キャンペーンやリンキン・パークの新作「リヴィング・シングス」のキャンペーンサイトなど数多くのサイトを制作してきました。

「Long.Live.A$AP」キャンペーンサイトはあまりというか全くプロモーションはされておらず、A$AP本人のTwitterとFacebookで4回告知されただけですこれとか、これとか、これとか)。が、すでに1000人以上のファンが留守電を残して限定コンテンツ視聴へとつながっているそうです。

A$AP本人が直接キャンペーンに加わりコンテンツにまで関わることで、アーティストとファンの距離が縮まった感じがしてファンは嬉しいと思うのではないでしょうか? 別に派手な「インタラクティブなんとか」よりも、普段使っている携帯電話の先にアーティスト本人がいると思えた方がなんとなく面白いし、やってみようと思えるのではないかな? 普通の日常に起きるちょっとした嬉しさを提供してあげる事が重要かもしれない。結果コアファンへの波及とトラフィックの誘導にもつながる訳だし、プロモーションとしてそのほうが自然な気がします。

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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