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米メディアFortuneによれば、GoogleはYouTubeで年内にサブスクリプション型音楽ストリーミングサービスを開始する模様です。有料音楽サービスでSpotifyなど先行サービスを追いかけ、音楽市場で新たなビジネスの活性化を目指します。

どうやら2月末に書いた記事の内容は、YouTube向けのライセンス契約だったという話になりそうです。

Googleはまたサブスクリプション型音楽サービスをモバイル向けのデジタルロッカーサービス「Google Play」でも開始しようとしているため、機能的にオーバーラップする可能性がでてきました。

YouTubeの音楽サービスは、基本的には無料で、追加コンテンツや特別コンテンツを視聴する場合や、広告無しの視聴にはサブスクリプション(有料)制が求められるとのこと。またYouTubeから楽曲を購入するリンクや再生履歴がGoogle Playに反映されるなど、2つのプラットフォームが連携する可能性もあります。

YouTubeは、「噂や予想にコメントすることはありませんが、コンテンツ・クリエーターの中には広告に加えサブスクリプション型収益モデルが利益につながると感じている人がいますので、我々はその可能性を探っています」とコメントしています。

レコード会社はサブスクリプション型音楽サービスの有料会員数が成長段階にあり会員数が未だ少ないこと、ストリーミングや動画広告(YouTubeなど)からの収入は、iTunesやAmazonのダウンロード販売に比べれば僅かな取り分しかないことを十分に理解しています。またフリーミアム・モデルを採用した場合のライセンス契約と売上、またモバイルからのアクセスに関するライセンス契約など課題もあります。一方で、ストリーミング音楽サービスが大きな収益源に成長していることも事実で、ワーナーミュージックはデジタル売上の25%はストリーミングサービスからの売上と報告しています。また広告モデルでは、アーティスト単位でも昨年「Gangnam Style」がヒットした韓国人アーティストPSYはYouTube広告からの収入が200万ドル以上に上り、成功を収められる可能性があると言えます。

もし音楽サービスで広告モデルとサブスクリプション型モデルの両方を試せる企業があるとしたら、それはGoogleであってYouTubeになるでしょう。先月BillboardチャートがYouTube再生回数をチャートに反映し始めたのも、ウェブブラウザChromeでオーディオ再生がバックグラウンドで簡単に識別できるようにアップデートされたのも、音楽とYouTubeの関係がこれまで以上にGoogleや音楽業界が重要視している証拠だと思います。昨年、調査会社ニールセンの「Music 360」レポートによれば、64%のティーネージャーは音楽を見つけるツールとしてどの音楽サービスよりもYouTubeを利用するとの報告も出ているなど、YouTubeで音楽が占める役割は大きくなっています。

GoogleはこれでSpotifyやDeezerなどの音楽ストリーミングサービスや、Apple, Amazonなど増え続ける音楽サービスと競合することとなります。5月のカンファレンス「Google I/O」でGoogle Glass以外に何かしろ音楽の発表があることに期待したいです。

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ソース
YouTube to launch music streaming service, take on Spotify (3/5 Fortune)
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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