フランスのサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「Deezer」が有料会員数400万人を突破したことが明らかになりました。Deezerに加えSpotifyの有料会員数が現在600万人に達していることからも、音楽ストリーミングサービスは世界的に成長している音楽サービスの分野と言えます。
最新のDeezerの動向は、同社のCEO、アクセル・ドーシェ (Axel Dauchez)によって業界向けのデジタル音楽カンファレンス「Music Matters Asia」で発表されました。
以下が発表された新しい数値です。
・サブスクライバー(有料会員数):400万人
・月間アクティブユーザー数:1000万人
・楽曲カタログ数:2500万曲
DeezerはPCやスマートフォン、タブレット、デジタル家電などで好きな音楽が聴き放題できる音楽ストリーミングサービスです。競合のSpotifyやRdio, Rhapsodyなどとの大きな違いは、米国と日本の世界2大音楽市場を無視して世界進出を進める拡大戦略を実施し、ユーザー数の獲得と市場の先発優位性を確保しようとしていることです。
今年1月にはDeezerは韓国や香港などアジア諸国でもサービスを開始しています。同じくSpotifyも4月にシンガポールや香港でサービスを開始しました。Deezerの182ヶ国に比べ、Spotifyは28ヶ国でのサービス展開になります。世界的にデジタル音楽サービスの規模が拡大し、またアジアへの進出が本格化する中で、DeezerとSpotifyが注目する市場の中に日本が入っていることは間違いないでしょう。
Spotifyと競合する音楽ストリーミングサービス「Deezer」がサービスエリアを拡大、韓国、台湾でも開始!
Deezerが400万人の有料会員数を獲得したということは、音楽サービスを有料でも使いたいと思うユーザーは400万人以上も存在しているということです。Spotifyの有料会員600万人と合わせると、この2社で1000万人の有料会員がいることになります。この成長は比較的新しいサブスクリプション型音楽サービスの分野にとって今後の可能性につながるのではないでしょうか。特にDeezerの場合、ユーザーのライフスタイルに合わせた分野でユーザーが最も音楽に接しやすいスタイルでサービスを提供することで、成長を達成してきました。例えばモバイルの分野です。
ソース
Subscriptions Rising: Four Million People Pay Deezer for Music(5/23 Evolver.fm)