レディー・ガガ、こんなこと、やらなくてもファンは動いてくれるんじゃないですかね…

新アルバム「Artpop」のリリースを11月に控えたレディー・ガガは、公式リリース日前に曲がリークされるといったアクシデントもありましたが、先行シングル「Applause」を8月12日にリリースしました。

そして8月19日、レディー・ガガは満を持して「Applause」の音楽PVをリリースします。ガガにとってはビジュアルでのアピールは音楽マーケティングとソーシャルメディアでの成功を生み出す大きなPRポイント。ガガは現在、全米で放送される朝の生番組「Good Morning America」の中でワールドプレミアされたPVのプロモーションに、おなじみのTwitterやFacebookを使ってファンに直接呼びかけています。

SNSを駆使したプロモーションはいつもの「ソーシャルの女王」レディー・ガガと何も変わらぬファンとのコミュニケーション手法で彼女の得意分野です。しかし、今回のプロモーションでの発言が、詐欺行為を助長するとして非難を浴びています。

レディー・ガガは「Applause」をチャート1位にするため、数回に渡りファンに動画の再生(VEVO動画)を促すツイートをしていました。これがチャートを意図的にコントロールしようとする行為として捉えられています。

この行為に対し、アメリカの音楽チャートを運営する音楽業界誌ビルボードの編集ディレクター、ビル・ウェルデ(Bill Werde,@bwerde)はレディー・ガガに向けて、動画の再生回数をを稼ぐために、Twitterやソーシャルメディアでフォロワーに呼びかけるべきでないとツイッターで抗議しています。

問題に挙げられたツイートの一つがこちら。その他にも幾つかありましたが、現在は削除されています

 

 

音楽チャート「ビルボード」では現在楽曲の売上だけでなく、YouTubeやVEVOの動画再生回数もチャートデータに反映します。ガガのツイートに促されて、Applauseの動画だけプレイリストに入れてループ再生するファンも出てきたそうです。ウェルデはレディー・ガガの行為は「ビルボードの精神に反する」と見解を示しました。ウェルデは数回に渡ってレディー・ガガの行為やアーティストとチャート、YouTubeやストリーミングと詐欺行為についてツイートしています。興味があればご覧ください。

ウェルデはその後、ガガファンから彼の見解を非難されるツイートをもらっています。

レディー・ガガの「Applause」は動画公開から24時間で1450万回以上視聴されました。

今回の新曲プロモーションに辺り、レディー・ガガはその他の手法でも非難を浴びています。レディー・ガガがツイートした「Applause」コンテストの内容によれば、「最もApplauseを購入、ラジオでリクエスト、自作動画を作ったファン2人は、私のショー(iTunes Festival)へご招待」とファンにシングルを複数購入させるように呼びかけています。

 

こういうインセンティブを付けて購入を促すようになってくると、AKBの握手券と何ら変わらない戦略ですよね。結構残念。確かに彼女にはロイヤルなファンがついていて、彼女の発言や言動には必ず支持が集まります。でもそのつながりを自分の動画の再生回数やチャート入りのために使うというのは、自分の人気しか考えていないとも捉えられます。

「Applause」は米国でデビュー(19日)後、初週のデジタルチャートでは218,000ユニットで3位、ストリーミングチャートでは290万回で9位、ラジオ・エアプレイでは3100万回で40位という結果になっています。

以前にもレディー・ガガにはYouTubeの再生回数が偽装された数値だったことが発覚し、Googleに大きくカウントを下げられたことがありました。今度の事件が同じようにカウントされることはないとは言えませんが…

ソース
Lady Gaga’s ‘Applause’ Twitter Contest Encourages Fans To Buy Multiple Copies Of Single(8/17 Huffington Post)
Lady Gaga criticised by Billboard boss for inflating VEVO streams
Luke Bryan Nets No. 1 Album; Katy Perry’s ‘Roar’ Tops Digital Songs(8/21 Billboard)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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