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アメリカの音楽市場が新たな最低記録を更新しました。10/21から10/27の週間アルバム売上枚数が、449万枚という結果となり、これは音楽売上を測定しているNielsen Soundscanが1991年に導入されて以来、22年間で最低の数値になりました。

ケイティ・ペリーの新アルバム「Prism」がビルボードのアルバムチャートで1位デビューし、28万6000ユニットを売り上げました。

Prismの売上は、アルバムチャート2位から9位までの作品の売上総数を上回る好調な結果になりました。しかし、前年同期の週間アルバム売上総数と比較してみると、わずか28.6%と低調な結果にとどましました。これは昨年の同じ時期には、初週で120万枚を売り上げたテイラー・スウィフトの「Red」がデビューし、同アルバムは2002年以降最もデビュー週でアルバム売上が多かった作品となっています。

Prismに次ぐ2位には、パールジャム(Pearl Jam)の「Lightning Bolt」で46000枚、3位はドレイクの「Nothing Was The Same」で44000枚、そして2週間前にチャート1位だったマイリー・サイラス (Miley Cyrus)の新作「Banger」は43000枚で、4位に下がりました。

10/27までで2012年にアメリカ音楽市場で購入されたアルバム総数は、2億2340万枚になりました。2012年の同時期は、2億4040万枚で、2012年は前年同期比7.1%ダウンしていることが分かります。

アメリカ人の音楽作家で評論家のBob Lefsetz は、

アルバムは今や瀕死状態にある。アメリカ人はシングルに興味があって、誰も1時間費やしてアーティストの思いを聞こうとする時間なんかもはや持ち合わせていない

とコメントしています。

音楽評論家は、アルバム売上低迷の要因として、細分化されすぎたジャンル、音楽の品質の低下、割引価格で限定リリースを販売する大手ショッピングチェーン店などの存在をあげています。

また評論家の中には、SpotifyやYouTube、その他の無料で楽しめる音楽ストリーミングサービスの存在をを指摘する者もいます。

デジタル・トラックのダウンロード売上も、2013年に入り減少しています。2013年は現在まで10億5400万トラックが購入されていますが、昨年同期比で4%減少しています。評論家はこの減少傾向が無料の音楽ストリーミングサービスにあるとしています。

アルバムだけが音楽ではないですが、時間が無くなっていることはこれからも深刻化していきそうで、気になります。

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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