米国で最大のユーザー規模を誇るネットラジオ「 Pandora 」が10月のリスナー動向を公開しました。10月の数値は特にPandoraはじめ音楽業界にとって重要でした。なぜならアップルが「Pandoraキラー」と呼ばれる新音楽ストリーミングサービス「iTunes Radio」でストリーミング市場に参入したことがどのようにユーザーに影響を与えたかを読み取る1つのベンチマークになるからです。

Pandoraが発表した数値は以下の通りです。

視聴時間は14億7000万時間、前年同期比12億5000万時間から18%増加

米国内ラジオ市場シェアは8.06%、前年同期6.61%から増加

アクティブリスナー数は7090万人、前年同期比5920万人から20%増加

9月18日にアップルが無料の音楽ストリーミングサービス「iTunes Radio」をリリースした中、Pandoraは10月に7090万人のアクティブリスナーを獲得し、9月からわずか180万人を失うだけに損失をとどめています。

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またPandoraは10月には米国でのラジオ市場シェアを7.77% (9月)から8.06%へ拡大しています。また視聴時間も9月から9%伸ばしてきました。

アップルはiTunes Radioローンチ後、わずか5週間で2000万人が新サービスをトライし、10億曲以上が再生されたことを明らかにしました。

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音楽市場に9年以上居続けるPandoraの膨大なユーザー数は、そう簡単には奪うことはアップルでも無理でした。ですが、iTunes Radioは始まって5週間が経ったばかり。今後は海外展開も予想されています。アップルの膨大なiTunesユーザー数とマーケティング力を考えれば、今後何が起きてもおかしくありませんので、短期的に結論付けることは止めて、もう少し様子見が必要そうですね。

ソース
Pandora Announces October 2013 Audience Metrics(11/5 Pandora)
Pandora Withstands Apple’s ITunes Radio Challenge(11/6 Bloomberg)
PANDORA CONTINUES TO GROW USER BASE AS WELL AS STOCK PRICE(11/5 Mercury News)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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