2013年ドイツの音楽シーンでは、音楽売上がわずかですがプラス成長しました。フィジカルおよびデジタル、音楽ストリーミングを含む音楽売上は2012年から1%アップし14億5000万ユーロ(約2049億円、約19億6000万ドル)となりました。

2013年のデジタル音楽売上は予想通り12%アップし、継続的な成長を見せました。一方でフィジカル音楽の売上は、わずか2%の減少にとどまりました。

これは2012年は全体が3.2%減少、フィジカルが7.7%減少したことから見てもだいぶ回復しているといえます。

ドイツでは10月に動画サービスVEVOがローンチ、12月にはグーグルがGoogle Play Music All Accessがローンチしましたが、デジタル音楽サービスの浸透はまだまだ可能性を残しています。浸透しない背景には、ドイツの著作権団体GEMAによるライセンス契約のアプローチに問題があるなどとして取りだたされています。

レポートを発表したドイツの音楽産業連邦協会(BVMI)は、3月に詳細は業界レポートを改めて発表すると述べています。

このブログでは、各国の音楽業界の2013年での売上げデータをまとめて紹介しています。アメリカ、イギリス、カナダのデータもまとめてご覧ください。


音楽はもう買われない… アメリカの2013年音楽売上はアルバム・シングル共に減少、デジタルダウンロードも初めて減少

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ソース
German Music Revenues Up in 2013, Physical Sales See Modest Decrease(1/21 Billboard.biz)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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