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音楽認識テクノロジー会社のGracenoteは、音楽データ解析会社のNext Big Soundと提携し、リアルタイム音楽データをパーソナライズドラジオ・プラットフォーム「Gracenote Rhythm」に連携することを発表しました。この連携によって、開発者や企業は、Gracenote Rhythmを使ってラジオサービスを構築する際、リスナーに人気のアーティストや注目度が高まっている新人アーティストを容易に見つけ、精度の高いレコメンデーションができるようになります。

Gracenote Rhythmは1月にGracenoteが発表したオンラインラジオ構築用のプラットフォームで、1億8000万曲以上のメタデータを誇るGracenoteのデータベースと連携し、リスナーの趣味嗜好に最適なレコメンデーションを行うことでパーソナライズされたオンラインラジオを簡単に構築することが可能になります。

Gracenote RhythmのAPIは2月に商用向けに提供開始予定です。

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Next Big Soundは、ソーシャルメディアやデジタル音楽サービスのビッグデータを収集し分析する、音楽インテリジェンスのリーダー企業です。FacebookやTwitterでファンとアーティストとのエンゲージメントや、SpotifyやYouTubeなどの視聴行動など、ネット上のユーザー動向を解析しています。これらのインサイトは、レコード会社のプロモーション担当者やマネジメント会社、テクノロジー企業らがマーケティング活動の重要なリソースとして活用しています。

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Next Big SoundのデータをGracenote Rhythmに取り込みことによって、ネット上で話題のアーティスト情報をリアルタイムで認識することが可能となり、新人アーティストや新作、話題曲などリスナーへのレコメンデーションをさらに最適かつパーソナライズすることができます。

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音楽認識テクノロジーのGracenote、ラジオサービスの開発を可能にするGracenote Rhythmを発表

Gracenoteのテクノロジーは現在Facebook、Spotify、iTunes、Amazon、Microsoft、フォードなど大手企業に導入されています。

ソース

Music Data Firms to Collaborate on Internet Radio Platform (1/29 New York Times)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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