定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、定額制動画サービスのリーダー企業ネットフリックス(Netflix)の元CFO(最高財務責任者)バリー・マッカーシー(Barry McCarthy)を5人目の取締役に任命しました。
マッカーシーは、Spotifyの取締役では、共同創業者ダニエル・エク、マーティン・ロレンツォン、元Facebook社長でナップスター共同創業者そして投資家のショーン・パーカー、同じく投資家のクラウス・ホンメルスに続く5人目の取締役となります。
マッカーシーは就任にあたり
Spotify最大の焦点であると同時に私が取締役に参加した理由は、Spotifyが世界で最高の音楽サービスを構築することを最優先事項に掲げていることだ
と述べています。
バリー・マッカーシーは現在ローンチ前の決済スタートアップClinkleでCOO(最高執行責任者)を務めています。
ネットフリックスでは1999年から2010年の長期に渡りCFOを努め、ビデオレンタルから定額制動画配信へのビジネスモデル転換やIPO、海外展開などの成長を支え、市場リーダーの地位を確立するための大きな役割を担ってきました。マッカーシーがネットフリックスを去った2010年には有料会員数は1700万人(現在は4000万人以上)に拡大した巨大サービスに成長しました。
マッカーシーはネットフリックス以前は、ケーブル局向けのオンデマンド型無料音楽サービスMusic ChoiceのCFOを務めていました。また2011年から2013年6月までは、ネットラジオPandoraの取締役も務めていました。
マッカーシーの就任は、新規顧客の獲得、有料会員への移行、そして国際展開の推進を後押しするものと思われます。
Spotifyは発表データでは、2013年3月の段階でアクティブユーザー数2400万人、有料会員数600万人でした。現在は大きく拡大していることが想像できますが、ネットフリックスはアメリカ大手ケーブル局HBOの会員数を2013年10月に超え、さらに1月に発表された第4四半期決算では4800万ドルの純利益を計上しています。
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