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アメリカの定額制音楽サービスの分野では最も新しいBeats Musicは、ミュージシャンがコンテンツやグッズをファンに直接販売できるプラットフォーム「Topspin Media」の買収を発表しました。買収額は不明。今年1月からアメリカでローンチしたBeats Musicにとって、サービス開始後初の買収案件になります。

Beats MusicのCEOで、元TopspinのCEOイアン・ロジャース (Ian Rogers)は、Beats Musicのブログで買収を発表、「私達はBeats Musicをアーティストとファンの関係をつなぐパイプ、アーティストが声を挙げられるプラットフォーム、そしてファンがどのようにアーティストと音楽についてのデータと解析の提供者にするために注力しています。今回の買収は、口で言うだけでなく行動で証明したことになります」とコメントしています。

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Topspinはアーティストがオンライン上で簡単に自分達の楽曲を配信したりグッズを販売できるマーケティング・プラットフォームを提供しています。例えばミュージシャンはリスナーがクリックするだけでダウンロードできるシステムをアーティストサイトに設置できたり、特別コンテンツやコンサート情報をメール配信してファンとのコミュニケーションが図れるツールを提供しています。

Topspinは今後すぐにサービスを変更することは無いと自社ブログで強調、「Topspin ArtistLink」と「Topspin Platform」は今後も継続すると述べています。

またSpotifyでArtistLinkを利用しているミュージシャンも、継続してサービスを利用することができます。

Beats Musicは今年1月にアメリカでローンチした定額制音楽聴き放題サービスです。Beats Musicを運営するのは、人気ヘッドフォンブランド「Beats by Dr. Dre」を運営するBeats Electronicsで、共同運営者にはヒップホップ・プロデューサーのドクター・ドレーと、インタースコープ・ゲフィン・A&MレコードのCEO兼会長のジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーがチーフ・クリエイティブ・オフィサー、前述のイアン・ロジャースは以前ビースティ・ボーイズのデジタル戦略やYahoo! Musicに在籍しており、音楽ビジネスとアーティスト・リレーションに精通した経営陣が参画しています。

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定額制音楽サービスの議論の一つにロイヤリティ額支払いが多くないことを一部のミュージシャンは声に挙げています。アーティスト・リレーションを重要視するBeats MusicのTopspin買収は、音楽サービスが今後音源販売やグッズ販売をアーティストにツールとして提供する準備なのかもしれません。

ソース
BEATS MUSIC PURCHASING TOPSPIN (3/4 Beats Music)
Topspin Joins Beats Music(3/4 Topspin)

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執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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