drmclosing

1991年にオープンした老舗のDJ向けレコードショップ「DMR」が5月31日で閉店することになりました。

DMRは閉店のお知らせをFacebookやTwitterで発表、多くの音楽ファンから惜しまれる声が投稿され、反響を読んでいます。

DMRは特設ページでストアへのメッセージを募集しています。
http://dmrfaq2.sakura.ne.jp/thank_you/index.html

今後DMRはオンラインストアDRM.co.jpの運営は継続していきます。

数年前からレコード・CD販売からDJ機材やオーディオ機器販売に方向転換して来ましたが、ついに来る時が来たという感じです。アナログレコード好きとしては、レコードストアが無くなる事自体は寂しい流れですが、音楽売上が下がっている日本ではストアという形式自体が無理な選択肢なのかもしれず、閉店も必然的な流れだったのかもしれません。それにもうレコードショップの棚にレコードやCDを置いてもらいトップを目指す時代も終わりました。しかし今はレコードショップのチカラを借りず人に聴いてもらう方法の選択肢は、今まで以上に広がっている時代です。

残念な事といえば、海外でのアナログレコード人気復活の流れを日本でも作れていないことが、DMR渋谷店閉店にも影響した要因なのかなと。なぜならアナログレコード好きの間では非常に有名な「レコード・ストア・デイ」という年一度のイベントは、限定アナログを買うだけの日ではなく、レコードショップを盛り上げ、ショップと一緒に音楽を楽しもうということが本来の目的であって、その音楽の楽しみ方を日本でも訴求できてきたかといえば、出来てないというのが現状。ではアナログを売れば問題解決するのかといえばそうではなく、リスナーが求めている、またはリスナーにも見えない需要を満たす音楽の価値が今の日本では提案できていないように思えて、従ってビジネスが縮小していく一方ではないかと想像してしまいます。このDMR閉店によってDJカルチャーやダンスミュージックへの関心が失われることなく、音楽を聴きたい人や作りたい人が増え続けてくれれば良いのですが…。

analogrecordssales2013

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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