アメリカ最大のユーザー数を誇るネットラジオPandoraが、2014年5月のリスナー動向データを発表しました。

・視聴時間は17億3000万時間で、前年同期比13億5000万時間から28%増加
・米国内ラジオ市場シェアは9.13%で、前年同期比7.29%から拡大
・アクティブリスナー数は7700万人で、前年同期比7080万人から9%増加

これまでPandoraは毎月のユーザーデータを共有してきましたが、今回が最後の更新になります。今後、最新のユーザーデータに関しては四半期の決算発表で公表する予定です。

2014年4月分のリスナー動向データも記載しておきます。

・視聴時間は17億0000万時間で、前年同期比13億1000万時間から30%増加。
・米国内ラジオ市場シェアは9.28%で、前年同期比7.33%から増加
・アクティブリスナー数は7600万人で、前年同期比7010万人から8%増加

Pandoraはアクティブユーザーをコンスタントに増やし続け、現在では7500万人以上を毎月集めていることが、最大の強みです。特に広告が収益の大部分を占めるPandoraにとって、ユーザー数を拡大することが、広告主や株主を説得させることの大きな条件でもあります。

その一方でPandoraは音楽を聴かせる大きな機能に変化がありません。Pandoraが提供するのは、リスナーが好きな(Thumbs Up/Thumbs Downした)アーティストやジャンルを独自の音楽解析アルゴリズム「Music Genome Project」が分析し、好きそうな楽曲をレコメンドして自動再生してくれるパーソナライゼーションと音楽を融合させた「パーソナライズド・ラジオ」機能です。

Pandoraは音楽ストリーミングの領域では自動車やデジタル家電との連携を拡大して、利用できる場所をスマホやPC以外にも増やしています。クルマ社会でラジオを聴く文化が根強く残っている音楽カルチャーを残しつつ、リスナー行動に上手くマッチした音楽ストリーミングと連携したことがここまでの成功につながった1つの要因と言えます。個人的にはこのまま大きく変化することなく、ただ存在するだけの「守り」に入ったサービスになりつつあるのが問題だと思っていますが、どうでしょうか?

 

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ソース
Pandora Announces May 2014 Audience Metrics(6/4 Pandora)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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