soundcloud

世界的に人気の音楽共有サーヴィス「SoundCloud」が、新たに1億5000万ドル(約178億円)の資金を調達する交渉に入っているとウォール・ストリート・ジャーナルがレポートしています。新しい資金調達によって、SoundCloudの企業価値は12億ドル(約1430億円)に跳ね上がると内情に詳しい情報ソースからの情報を伝えています。

ベルリンを拠点にするSoundCloudは、現在ユニークリスナー数1億7500万人以上に成長を続け、毎分12時間分のオーディオファイルがクリエイター達によってアップロードされている、巨大な音楽プラットフォームになりました。

SoundCloudが現在最も注力しているのは、サーヴィスのマネタイゼーションです。さらにビジネスを拡大するため、今秋にはメジャーレコード会社のワーナーミュージックとライセンス契約で同意して、クリエイターへのロイヤリティの分配を可能にすると同時にコンテンツの拡充を図っています。また広告ビジネスの強化、さらにサブスクリプション型サーヴィスの展開を2015年には計画しています。

しかしSoundCloudはレコード会社との交渉が難航し、楽曲提供のライセンスを実現出来ていないことが現状です。SoundCloudにはクリエイター自身が制作しアップロードした無数のリミックスやマッシュアップ、DJミックスが存在し、現在はオリジナルのソングライターやプロデューサー、レコード会社や権利関係者はこれらの楽曲から利益を上げるシステムはsoundCloudには存在しません。

2014年始めには、TwitterがSoundCloudの買収を検討しました。しかし結局Twitterは交渉から手を引きました。これまでSoundCloudにはKleiner Perkins Caufield & Byers, Index Ventures, Union Square Venturesなどのヴェンチャーキャピタルが投資しています。2013年に行った資金調達では、6000万ドルを集めSoundCloudの企業評価額は7億ドルへ拡大しました。

現在、音楽サーヴィスの領域はユーザー獲得に加えて、マネタイゼーションやクリエイターへの還元などの解決が求められています。先日Spotifyではテイラー・スウィフトがアーティストやクリエイターへの公平な対価に対する考えを示すため、Spotifyから楽曲を削除しました。またアップルもiTunesでの音楽ビジネスを回復させるため、Beats Musicを買収し、音楽ストリーミングでの勝負を目指しています。

これまで一般ユーザーにはフリーだったSoundCloudにも来年からは広告やサブスクリプションが導入されて、選択肢が増えていくと予想されます。

ソース
SoundCloud’s Valuation Could Top $1.2 Billion With New Fundraising(12/9 Wall Street Journal)

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(Jay Kogami)

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