gracenote

音楽のビッグデータ解析・認識技術を提供する「Gracenote」は、音楽ビジネス部門のシニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーに、世界最大のイベント・プロモーション会社「ライブ・ネイション」でイノベーション部隊Live Nation Labsの共同設立者イーサン・カプラン(Ethan Kaplan)が就任したことを発表しました。

カプランはGracenoteで音楽ビジネスの戦略を統括し、また次世代音楽ソリューションの開発に注力していきます。

Gracenoteは2億曲をカバーする世界最大量の音楽メタデータを集積し、世界の主要なデジタル音楽サービスや映像サービス、メディアに音楽認識技術やツールを提供し、新しい音楽との出会いを支援したり、パーソナル化したレコメンデーションを実現するサービスやアプリ開発を支援しています。彼らの音楽発見・認識技術は、iTunes Geniusやアマゾン、Xbox Musicなどの大手音楽サービスがバックエンドに導入しています。

Gracenoteはまた「音楽ハッカソン」も世界中で積極的に開催して、開発者コミュニティへの技術提供も行っています。テキサス州オースティンで開催された「

SXSW Announces Second Annual Music Hackathon – Gracenote to sponsor and hack again. http://t.co/eSJx09HUUv @gracenotedev

— Gracenote (@Gracenotetweets) February 17, 2015 ” target=”_blank”>SXSW」でも毎年開発者や音楽サービスを集めた音楽ハッカソンを開催しています。

音楽テクノロジーのイノベーター

カプランはわずか16歳で立ち上げたロックバンド「R.E.M」公式ファンサイトを皮切りに、音楽テクノロジーの世界に入り、20年以上に渡ってメジャーレーベルからライブ・ネイションで活動してきました。

ライブ・ネイションでは、技術イノベーション部門「Live Nation Labs」の共同創設者兼プロダクト部門責任者を努め、ライブ・ネイションのサイトやスマホアプリ、コンテンツネットワークの開発戦略を統括してきました。また「Rexly」「YourTrove」「Meexo」など音楽スタートアップの戦略的買収に携わるなど、近年ライブ・ネイションのデジタル分野での成長を支えてきました。

それ以前はワーナー・ブラザーズ・レコードおよびワーナーミュージック・グループでシニア・バイス・プレジデントを努め、アーティストやレーベルのテクノロジー活用や、解析ツールの導入によるファンとのエンゲージメントを実現させてきました。

SpotifyやiTunes、YouTubeなどを見ると、音楽サービスも深くパーソナライズされた環境でコンテンツを見つけられるレベルへと進化しています。ですがプラットフォームの中で新しいコンテンツとの出会いを促進して多様性を生み出すためには、自分以外の誰かまたは何かからの情報を取得するように仕掛けることが出来る気がします。

音楽のビッグデータの活用は、そういった検索では分からない情報までを含むため、プラットフォーム内でパーソナル化された出会いと偶発的な出会いを生み出すことができるかもしれませんね。

ライブ・ネイションやメジャーレーベルを経験して、コンシューマーのデジタル体験を設計してきた担当者が、音楽テック企業に参画したことも、音楽サービスやメディアのニーズやイノベーションへの需要が高まっている投資であると思います。

ソース
Gracenote

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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