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アメリカ、日本に次ぐ世界第3位の音楽市場ドイツの音楽業界を代表する団体「音楽産業連邦協会(BVMI)」が発表した最新のレポートでは、2015年前半期の音楽売上が前年から4.4%アップしていることが明らかになりました。

CDなどフィジカルの音楽メディアと、デジタルからの売上を合計した総額は、6億8600万ユーロ(約921億円)。金額ベースでは2014年前期の6億5600万ユーロから3000万ユーロ増加しました。

BVMIが挙げる最も大きな成長要因は、「サブスクリプション型音楽ストリーミングサービス」からの売上高。SpotifyやDeezer、Napsterなどサブスクリプション型音楽ストリーミングの売上は8780万ユーロ。売上高87.4%増加を記録、市場全体売上のシェア12.8%を占めて、2014年前期の7.7%からさらに拡大しています。

しかし成長したのはサブスク型音楽ストリーミングだけではありません。アルバムダウンロードの売上も3.2%上昇して、1億2490万ドルの売上を記録。市場全体の18.2%を占めました。

2015年前期では、デジタル音楽は市場のシェア32.1%を記録しました(2014年前期はシェア26.5%)。一方で、CDやアナログなどフィジカルの売上はシェア67.9%とドイツでは大きな影響力を持つますが、昨年前期の73.5%からさらに縮小しています。

ドイツでもアナログレコードの人気は健在。昨年比で33%アップし、市場シェアは3.1%に拡大しました。

その一方で、CD売上が今でも強いドイツでも、CDアルバム売上高は減少速度は遅いものの、2014年前期の4億3030万ドルから3.3%減少し、4億1570万ドルでした。しかしCD売上は市場で60.6%を現在も維持し、業界では未だに最も大きなシェアを占めています。

市場のシェアだけを比べると音楽ストリーミング(サブスク型+広告型)は、13.9%とまだまだCD市場に比べて小さいものです。それでも業界全体を見ると、成長分野が低迷するビジネスを補完し合い、市場全体がプラスに成長するサイクルが、CDが主流の音楽大国のドイツでも生まれてきていることは、アメリカとは違うアプローチからの音楽産業の回復の可能性を示しています。昨年ドイツの音楽市場は、CDが市場の2/3を占めているにも関わらず、2年連続でプラス成長を記録しています。CD、ダウンロード、音楽ストリーミングがバランスよく共存できれば、音楽産業が成長できる道も見いだせるのではないでしょうか?

ソース
CD-Loving Germany Sees 86 Percent Jump In Streaming, Sales Increase(Billboard)
cc image by Βethan via Flickr

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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