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YouTubeで動画を見ている時に、動画左下に見える「VEVO」というロゴは一体何かと思った人は少なくないはず。

YouTubeに音楽動画を提供している、音楽動画サービスの「VEVO」(ヴィーボ)は、最大5億ドルの資金調達を目指して、ゴールドマンサックスを起用し始めたと、フィナンシャル・タイムズが伝えています。

ユニバーサルミュージックとソニーミュージックが株主(それぞれ株式40%以上を取得)に名を連ねるVEVOは、YouTube内で最大の音楽チャンネルに成長してきました。今月に入ってメジャーレーベルのワーナーミュージックとライセンス契約で合意したばかりで、これまで欠けていたワーナーの音楽カタログでサービスを強化しています。

VEVOの月間視聴数は2016年7月には180億回に到達して、この数値は今後さらに増えると予想されています。

ですが、VEVOはYouTubeとの連携から離れて依存度を減らし、独自のビジネスとして収益化の拡大、コンテンツの拡充から海外展開、定額配信までを視野に入れて、戦略を変え始めているところです。

vevo_products

VEVOが目指す新たな資金の目標額は3-5億ドルと言われ、この金額で海外展開を強化する模様です。海外展開の強化さらには定額配信への本格参入を狙うVEVOは現在、オリジナルコンテンツやキュレーション・プレイリストの提供開始を発表して、レーベルから提供される動画コンテンツに付加価値を加えようとする戦略にシフトし始めています。

YouTubeがユーザーからアップロードされた大量の動画、つまりオフィシャル動画以外の音楽動画を配信し続けることをよく思わない音楽業界にとって、VEVOは実入りが良い動画ビジネスであること。また、音楽業界と足並みを揃えやすいVEVOと比べて、YouTubeは音楽だけのコンテンツを扱うわけではないため、今後の運営方針に見通しがつけにくいこと、などから動画でのマネタイゼーションでVEVOがYouTubeを離れたがり、より独自サービス化への道を図る狙いが読み取れます。

ソース
Vevo seeks to raise $500m in bid to chart own course (FT.com)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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