superbowl2017

スーパーボウルのハーフタイムショーに出演を果たしたレディー・ガガの米国での音楽売上が、爆発的に伸びています。売上だけで、前週から1000%以上アップしたと、Nielsen Musicのデータで明らかになりました。しかもこれはSpotifyなど音楽ストリーミングサービスの数値を含まないものであって、「スーパーボウル効果」で売上と再生合わせた累計がどれほど伸びるのか、結果が期待されます。

1月27日(金)から2月2日(木)のダウンロードおよびCDなどフィジカルの週間発売データでは、レディー・ガガのアルバムとシングルトラック合わせて30,000ユニット(内26,000ユニットはデジタルダウンロード)が購入されましたが、スーパーボウル開催日の2月5日(日)だけで、デジタルアルバムとシングルダウンロード合わせて150,000ユニットが購入され、2月4日の売上から実に1,395%アップしたと、ニールセンは報告しています。

内訳を見ると、シングルが125,000ダウンロードアルバムが23,000ダウンロードを5日のみで記録。スーパーボウルハーフタイムショー出演の効果はは爆発的なものとなりました。

アルバムでは、2016年11月にリリースされチャート1位でデビューした「Joanne」が12,000ダウンロード以上を記録。デビュー週の18,000ユニット(ダウンロードとフィジカル含める)以来の大きな売上を記録しました。また、2009年「The Fame Monster」も好調で6,000ダウンロードを記録しています。

トラックダウンロードでは、2016年10月に発売された最新シングルの「Million Reasons」で45,000ダウンロード以上を記録。そして「Bad Romance」は13,000ダウンロード以上、「Born This Way」は12,000ダウンロード、「Poker Face」は10,000ダウンロードと、ハーフタイムショーで披露された曲が軒並み好調な売上を見せていました。

英国でもトップ20入りがほぼ確定

またレディー・ガガの出演効果は、海外にも飛び火して、英国でも好調な売上を記録しました。英国の音楽チャートを管理するOfficial Chartsの予測によれば、2月10日(金)に発表予定のチャートでは「Joanne」が前週(1月27日から2月2日)から売上222%アップしてトップ20入りが見込まれると述べています。さらに、2008年のデビューアルバム「The Fame」も2011年10月以来初めてトップ40に返り咲くことが予想されているほど、NFLとはかけ離れたサッカー文化の英国でも、ハーフタイムショーのエンターテインメントは高い注目を集めただけにとどまらず音楽購入を後押しするほどの影響力を発揮した模様です。

InstagramやApple Musicも。テレビで終わらない、ハーフタイムショーの影響力

レディー・ガガのハーフタイムショーは、1億1750万人が視聴したと、FOXは報告しており、これは、スーパーボウル史上2位の記録となりました。1位は2015年のケイティ・ペリーで、1億2070万人が見た過去最大のハーフタイムショーとして記録されており、一般視聴者に音楽とエンターテインメントを届けるプロモーションの機会として、近年で最もインパクトの強いイベントと化しています。

その影響力を証明するかのように、レディー・ガガはハーフタイムショー直後に、2017年世界ツアーの発表をInstagramから行ってファンとメディアを喜ばせ、さらにその3日後には「Joanne」から「John Wayne」のミュージックビデオ(監督はヨナス・アカーランド)をApple Music独占で先行公開しました。

https://twitter.com/ladygaga/status/829387323011899392

さらに、レディー・ガガはApple Musicのラジオ局Beats 1のDJゼイン・ロウとのインタビュー番組にも出演し、ハーフタイムショーや最新MVについて、彼女自身の言葉で語っています。

スーパーボウルのハーフタイムショーは、アーティストにギャラが支払われないことで有名ですが、(膨大なプロダクションコストを差し引いても)出演後のアルバム売上やツアーからの収入、そして「ハーフタイムショーに出演したアーティスト」としての今後のキャリアを考えれば、莫大なコマーシャル効果が見込めるハーフタイムショーにギャラ無しでも出演する価値は十分にあるはずです。

ソース
Lady Gaga’s ‘Joanne’ Album Set for Super Bowl-Fueled Rise on Billboard 200 Chart (Billboard)
Lady Gaga’s Sales Jump in U.K. After Super Bowl Halftime Performance (Billboard)
Lady Gaga responds to body-shamers following Super Bowl halftime show performance (NME)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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