Amazonはアメリカで最も音楽購入者の多い都市トップ20をまとめた「Cities that Rock」リストを発表しました。

このリストはAmazonで購入されたCD、Amazon MP3、アナログレコードの一人あたりの売上げデータをベースに、人口の多い100都市をランキング化したものです。対象期間は2012年4月1日から2013年3月31日までの売上げ。つまりこのランキングは、米国で最も音楽に関心ある人が住んでいる都市を表しています。

そしてこちらがAmazonで最も音楽を購入した都市ランキング。

1. フロリダ州マイアミ
2. ペンシルベニア州ピッツバーグ
3. フロリダ州オーランド
4. ユタ州ソルトレイクシティ
5. ミズーリ州セントルイス
6. オハイオ州シンシナティ
7. ワシントン州シアトル
8. ミシガン州アナーバー
9. バージニア州リッチモンド
10. ジョージア州アトランタ
11. マサチューセッツ州ケンブリッジ
12. サウスキャロライナ州コロンビア
13. テネシー州ノックスビル
14. オハイオ州デイトン
15. ニューヨーク州ロチェスター
16. カリフォルニア州バークレー
17. ワシントン州バンクーバー
18. バージニア州アレクサンドリア
19. オレゴン州ポートランド
20. ワシントン州ベルビュー

ジャンル別に分類すると、地域によって全く異なる音楽の嗜好が見えて、アメリカの多文化社会がいかに音楽にも反映しているかが分かる興味深い結果となっています。面白いデータの使い方ですね。

■フロリダ州マイアミは、ラテン音楽の売上が最も多い都市です。またダンスヘビーメタルキッズ部門でも売上最大を誇ります。

■ペンシルベニア州ピッツバーグがロック部門で最大の売上をあげました。

■フロリダ州オーランドがポップミュージック部門では全米最大でした。

カントリーミュージックが最も売れたのは、テネシー州ノックスビルでした。

■サウスキャロライナ州コロンビアは、 R&Bラップクリスチャン音楽と3部門で売上トップでした。

ジャズ部門の売上げトップは、カリフォルニア州バークレーでした。

■マサチューセッツ州ケンブリッジがクラシック音楽部門のトップでした。

■Amazon本社のあるワシントン州シアトルが、インディー部門の売上トップを記録しました。

Amazonのデジタル音楽担当副社長のスティーブ・ブーム(Steve Boom)氏は、次のようにコメントしています。

Cities that Rockリストは多様化したAmazonユーザーの音楽の趣味嗜好を示し、大勢が求めている幅広いアーティストやジャンルにアクセスできる仕組みを提供することがなぜ重要かということを再確認してくれます。

皆さんが旅行やお住まいの都市はランクインしていましたか? よければコメントで教えて下さい。

個人的には僕の育ったオレゴン州ポートランドが19位にランクインしていて嬉しかった反面、バンクーバーよりも下とは、なんとも複雑です。でもこのリストにある都市は、アクティブな音楽好きが多い街ということ。その街にいるだけで音楽好きと出会えるかも。ポートランドも音楽フェスやライブも盛んですし、まだまだレコード屋さんもあり、音楽は元気な街ですよ!

 

ソース
Who’s Rocking, Who’s Rapping and Who has the Blues? Introducing Amazon’s First Cities that Rock List(6/25 Press Release)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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