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Twitter社は同社初となるコマース担当代表に、チケット販売サービス最大手TicketmasterのCEOだったネイサン・ハバード(Nathan Hubbard)を起用したことを正式に発表しました。

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ハバードは先日Ticketmasterの親会社ライブ・ネイションが進める組織改革の一貫として、その代表の職を追われて退職を発表したばかりでした。

Twitterに加わったハバードは、今後はブランド・パートナー向けに、ツイート内で製品の販売ができるツールの開発と提供を進める予定です。Twitterの狙いはプラットフォーム上でフィジカルやデジタル・グッズをより効率的に販売できるよう支援していくことで、Twitter社の収益源を広告モデルだけでなく、商取引ビジネス・プラットフォームへも拡張します。現在Twitterでは独自の決済システムや仮想貨幣システムを開発する動きはありませんが、これまでSquareやユニバーサルログインシステムの導入を完了しているため、手間を掛けずに製品販売を行うことも可能です。

ビルボードのインタビューで、ハバードはTwitterカードに「購入ボタン」を導入すれば、アーティストやレーベルなど音楽ビジネスが、チケットやアルバム、コンテンツをツイート内で直接販売できると、将来のビジョンをすでに持っています。

勿論これは音楽業界に限った話ではありませんが、ミュージシャンや音楽イベントと結びつきの強いTwitterに元音楽業界の経営者が参加したことは、音楽ビジネスにも大きなチャンスなのではないでしょうか?

ソース
Twitter Hires Commerce Chief to Add Shopping Via Tweets(8/28 Bloomberg)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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