世界最大のレコード会社「ユニバーサル・ミュージック・グループ」は、2013年度上半期の決算を公表しました。公表された親会社Vivendiの決算発表によれば、ユニバーサルミュージックの2013年度上半期の売上高は前年同期で16.3%増加し、19億2000万ユーロから22億3600万ユーロに拡大しました。
上半期のEBITDAは1億4300万ユーロで、前年同期の1億5600万ユーロから8.3%減少しました。これはEMIの買収と組織変更のコストが重なったことが大きな要因でした。
ユニバーサルミュージックは、売上を支えたのはリアーナ、Imagine Dragons、「レ・ミゼラブル」サウンドトラック、ジャスティン・ビーバーの「Believe」が好調だったことを要因に挙げています。また下半期には、エミネムとレディー・ガガの2大タイトルで大きな売上に期待しています。
上半期におけるデジタル部門の売上は、全体の53%を締め、昨年同期の47%から拡大しました。ユニバーサルミュージックとして、デジタルの売上が50%を超えたのは同社では初めてです。
ユニバーサルミュージックは7月にソフトバンクから買収の提案を受けていたことが発覚し、音楽業界に衝撃を与えました。この提案は親会社のヴィヴェンディによって却下されています。またソフトバンクが同じような提案を行うかどうかは分かりませんが、ヴィヴェンディの決断は、ユニバーサルミュージックが今後の成長において同社のビジネスに欠かせない収益源であることを物語っています。
ソフトバンクがユニバーサルミュージック買収を約8540億円で提案、親会社ヴィヴェンディが拒否とメディアがレポート