来年はアーティストのサブスクサービスも飛躍しそう…

EDM界で世界的に人気のアーティスト、Deadmau5がアーティスト活動に特化したサブスクリプション型サービス「Deadmau5 Live」を立ち上げました。

http://live.deadmau5.com/

このサイトでは、数多くの音楽が視聴できる音楽ストリーミングサービスのサブスクリプション・モデルとは違って、アーティストのライブ配信や音源、本人とのコミュニケーションが楽しめる機能を揃えているのが特徴。メンバーシップは、限定のコンテンツが楽しめる「フリー」と月額4.99ドルまたは年間44.99ドルの「All Access」の2種類。登録すると、以下のフィーチャーが使えるようになります。deadmau5のコアファンなら嬉しいサービスですね。

Reach – deadmau5からのプライベートなテキストメッセージ
Chat – deadmau5とチャット
Live Stream – deadmau5のライブストリーミング配信
WTF? – アップデート
Photos – 画像アップデート
Music – 最新リリース、未発表音源が聴け、プレイリストが作成できる
Video – 限定動画
MSG Bored – メッセージボード
VIP QR Code – プライベート・イベントへのチケットが貰える

メンバーシップはクレジットカードまたはPayPalを使って支払います。広告は入ってはきません。サブスクはいつでも解約ができます。

またサイト公開から登録した最初の5000人には「FOunding Member」(創設者)ステータスのバッジがサイト上で貰えるようになっているそうです。

まだサイトもバグがあるみたいで、動作がカクカクしたり調子悪いですけど…

Deadmau5 - Hovefestivalen 2011

先月deadmau5は「プライベートなサブスクサービスを始める」とFacebookで発言していました。今回ローンチしたのがそれに当たります。コンはモバイルを強化したり、限定グッズを販売したり、このサイトでしかできないことを始めるのではと予想しています。

人気EDMアーティスト、Deadmau5が「プライベートなサブスクリプション型音楽サービス」を始めると発言

本人は否定していますが、deadmau5は世界で活動の収益が2100万ドル(約22億円)となり経済誌フォーブスの「World’s Highest-Paid DJs」(最も稼いだDJ)リストで5位に選ばれています。そんなに稼いでいる彼にとって月額5ドルでのサブスクサービスを始める意味は何なのでしょうか? マネタイゼーションなのでしょうか? それも背景にはあると思いますが、本当は中長期的な狙いがあるのではないでしょうか?

例えばいくらTwitterやFacebookが普及しても、様々なユーザーが混在するSNS全てに対応していくことは非常に困難。しかもフォロワーの中にはアーティストの関与度が異なる人が混在しており情報の価値が変わってしまうため、それなら伝えたい情報の価値を理解している人(所謂インフルエンサーやエバンジェリスト)に届け、そこから口コミを狙うアプローチの方が効率的。それを考えた場合、今回のサイトのようにコミュニケーションが一元化出来たほうが活動には便利だと思います。そして将来的には、音楽やコンテンツをコアファンに配信していくプライベート・ディストリビューション・モデルのためのプラットフォームとしてdeadmau5はこのサイトを構築したのではないでしょうか?

EDMアーティストは、世界中を飛び回りライブやDJをしています。しかしソーシャルメディアでその活動内容が広まれば広まるほどファンとしてはライブでみたくなるもの。しかしなかなか自分の都市には来てくれない。そんな時にアーティストとファンがエンゲージメントを強めていくための可能性の1つが、サブスクリプション型サービスになるのではないでしょうか?

恐らく2014年にはEDMアーティストやDJだけでなく、全てのアーティスト特にインディーズアーティストにとって、サブスクは考慮する領域になるのではないでしょうか?

ソース
suckscription(12/20)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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