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メジャーレコード会社で売上がデジタルの方が多いって、世界のデジタル化は進む一方。

メジャーレコード会社のユニバーサルミュージック・グループでは、2013年度の売上においてSpotify効果でサブスクリプションおよび音楽ストリーミングサービスからの売上が大きく拡大し、前年比75%増加しました。

ユニバーサルミュージックの親会社ヴィヴェンディ (Vivendi)が発表した決算報告によれば、ユニバーサルミュージックの2013年度のサブスクリプションおよび音楽ストリーミングサービスからの収益は4億5000万ユーロ (約631億円)で、2012年度の2億5700万ユーロ (約360億円)から75%拡大した結果でした。

音楽ストリーミングは、すでに飽和状態に向かいつつあるデジタル・ダウンロードの売上も将来的にはカバーする役割を担うことが予想されています。ユニバーサルミュージックは、ソニーミュージックやワーナーミュージックと共に音楽ストリーミング最大手Spotifyはじめ音楽配信企業に出資しています。

音楽ストリーミングサービスの分野では、1月に入りアメリカでドクター・ドレーとジミー・アイオヴィンの「Beats Music」がサービスを開始し、今年中にはフランスのDeezerの米国進出やYouTubeの定額制音楽サービスが開始する噂があるなど、世界的に音楽産業に大きな影響を与えています。

史上初デジタル年間売上がフィジカルCD年間売上を上回る

2013年度の売上は48億8600万ユーロで、2012年度から12.8%増加しました。(実質ベース)

ユニバーサルミュージックではまたデジタル売上が51%を占め、初めてデジタル音楽の年間売上がフィジカルCDの年間売上を上回りました。コンスタントに減少するフィジカルCDの売上を、デジタル・ダウンロードと音楽ストリーミング、定額配信からの売上が補完するだけでなく、抜いてしまう結果となりました。

ユニバーサルミュージック・グループの決算では、世界第2位の音楽市場である日本の業績が振るわなかったにも関わらず、プラス成長を達成したことにも触れています。

クリエイティブの面での成長要因として、エミネム、ケイティ・ペリー、Imagine Dragons、ドレーク、ロビン・シックなどが世界的にヒットしたことが、売上増加に大きく寄与しました。またアメリカではシングル売上トップ10の内10曲、アルバム売上トップ10の内9作品がユニバーサルミュージックのアーティストによるものでした。

さらにディズニー・ミュージック・グループ、Glassnote Entertainmet、ロックネイションといったレーベルと新たに契約を結び、ローリングストーンズ、クイーン、ニール・ダイアモンド、フランク・シナトラなど著名アーティストとライセンス契約で同意しました。

世界最大手のレコード会社でデジタルの売上がこれだけ大きくなったことは、驚きではありませんが、CD売上を超えてしまうということは世界の流れがデジタルに向かいつつあることが確認できて印象的です。

ソース
Spotify Drove Universal Music’s 75% Jump in Streaming Revenue Last Year (2/25 Billboard)
UMG’s Digital Sales Outpace Physical as New Vivendi Content Head Outlines Priorities (2/25 Billboard)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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