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サムスンがオンラインラジオ・サービス「Milk Music」を7日に発表、Google Playストアでリリースしました。オンラインラジオの分野でアップルの「iTunes Radio」やSpotify、Pandoraと直接競合となるサービスの登場で、多くのサービスが乱立する音楽ストリーミングはより一層競争が激しくなっていきます。

http://www.samsungmilk.com/

「Milk Music」は無料の音楽サービスです。そして現在は、サムスンのGalaxy端末ユーザーのみが利用可能です。さらに現在はアメリカのみのサービスです。サムスンのMedia Solutions Center Americaで音楽担当副社長のDaren Tsuiは、「サムスンのことなので、今後海外展開する可能性は非常に高い」とコメントしています。Galaxy S 4, Galaxy S3, Galaxy Note 3, Galaxy Note 2, Galaxy Mega, Galaxy S 4 Miniユーザーは今すぐアプリをダウンロードできます。Galaxy S5には4月から対応開始予定です。サムスンでは、現在Milk Musicを端末にプリインストールするか、決定していません。

「Milk Music」最大の特徴は、広告が全く表示されないことです。これは無料でも広告が表示される「iTunes Radio」やPandoraと大きく異なります。

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「Milk Music」が2013年9月にローンチしたアップルの「iTunes Radio」を意識しているのは言うまでもありません。また新サービスはサムスンが運営するクラウド型音楽サービス「Music Hub」とは異なるサービスとなります。

僕はサムスンGalaxy端末を持っていないので、米メディアのレビューを以下にまとめて見ました。

まずMilk Musicにはサインアップがありません。ユーザーはアプリを立ち上げるだけで、即座に再生が始められます。

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ログインすると、9個の音楽ジャンルを選択するリストが表示されます。再生画面に入ると、中央に円形のジョグダイヤル風なコントローラーが表示され、周囲に選択したジャンルと「Spotlight」、「My Stations」が表示されます。「Spotlight」はMilk Musicで注目度の高い音楽ステーションをフィーチャーするセクションで、ここではまた注目作品を独占的に先行試聴することも今後は展開するそうです。「My Stations」はユーザーが設定した音楽ステーションです。

音楽再生はコントローラーを指でジャンル別のチャンネルに合わせれば、即座に再生します。また昔風のラジオでダイヤルを回して周波数を合わせるように、コントローラーを回すたびに各チャンネルの音楽が短く聞こえてきます。

「Milk Music」では、ユーザーがクリックするだけで再生開始できる音楽ステーションと、ユーザー自らがアーティストや楽曲を選択してカスタマイズできる、前述のパーソナライズド・ラジオ「My Stations」の2つが用意されています。楽曲をお気に入りに追加することで、Milk Musicがユーザーの好みを分析して、好きそうな曲を自動でレコメンドしていきます。

Milk Musicには200以上の音楽ステーションと1300万曲以上の楽曲カタログが用意されています。ラジオのエンジンにはSlacker Radioが導入されています。楽曲は音楽プロフェッショナルによるキュレーションと、マシーン・アルゴリズムの組み合わせによってレコメンドされます。

過去の曲を聴きたい時は最大500曲まで遡れます。音質はスタンダード(50kbps)かハイ(90kbps)の2種類になります。

現段階ではMilk Musicでの収益モデルは不明です。Galaxyユーザーにとって無料のサービスが1つ増えたということだけで、音楽サービスとしての付加価値は極めて限定的です。ですが、世界中に2億台以上のサムスン端末が出荷されていることを考えれば、新サービスに関するデータは容易に入手した上で、今後の展開や追加機能が決定していくでしょう。

ソース
Samsung’s Milk Music internet radio service is only for Galaxy devices (video)(Engadget)
Samsung’s answer to Apple’s iTunes Radio: Milk Music (3/7 CNET)

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執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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