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全米最大規模の音楽ストリーミングサービスPandoraが、世界2万以上のインディーズレーベルを代表する、音楽業界で大きな影響力を持つ団体「マーリン」(Merlin)と提携したことを発表しました。

今回の提携によってPandoraは3つの機能をMerlin所属のレーベルやディストリビューターに提供します。

1) Pandoraは自社のレコメンデーション・エンジン「Music Genome Project」のデータをMerlinが代表するレーベルに所属するアーティストと連携し、最適なリスナーが音楽を見つけやすくなるミュージックディスカバリー (音楽発見)機能を強化することで、楽曲の露出を広げます。

2) MerlinのレーベルおよびアーティストはPandoraが持つメタデータおよびインサイトにアクセスが可能になります。データの共有によって、Pandoraはアーティストのプロモーションツアーの企画、セットリストの準備、ツアーのパートナー選定など音楽ビジネスに関する意思決定を支援します。

3) Pandoraはカスタマイズしたコミュニケーション・チャネルを提供し、アーティスト/レーベルとファンとの直接的なエンゲージメントの向上を支援します。

Merlinの会長で大手インディーズレーベル、ベガーズ・グループの会長マーティン・ミルズ(Martin Milles)は

急激に変化する音楽市場において、この提携は非常にワクワクするビジネスチャンスです。Merlinのレーベルやアーティスト・コミュニティの価値ある強みを保証し、Merlinの集団的なライセンシングの考えを引き続き強力な支援を実現するためのWin-Winの関係が実現します。

と今回の提携についてコメントしています。

Pandoraとしては業界団体と直接ライセンシングで提携することは、今回が初めて。これによってアーティストやレーベル、ソングライターや権利関係者への収益分配や楽曲カタログの拡大や楽曲の再生頻度を増加させることが期待されます。また、団体と直接ライセンス料を交渉することによって、将来海外展開に問題がなくなる可能性も出てきました。

Pandoraは日本からはアクセスが不可能な音楽サービスで利用は主にアメリカ(その他はオーストラリアとニュージーランド)に限定されていますが、登録者数は2億5000万人を超えて月間アクティブユーザー数は7500万人以上を誇る巨大な音楽ストリーミングサービスです。Pandoraはリスナーが好きなアーティストやアルバム、楽曲を独自のレコメンデーション・エンジンで分析し、その属性に最適な楽曲を自動でレコメンドするパーソナライズド・ラジオを提供しています。

Merlinはインディーズレーベルやアーティストの権利を保護するために設立された団体で、Beggars Group, Epitaph Records, Kobalt, Merge, E1, Cooking Vinyl, Armada, Yep Roc Records, Ninja Tune, Tommy Boy, Warp, [PIAS] and !K7など人気のインディーズレーベルが参加しています。所属するレーベルは米国および世界の音楽市場の約10%を占めます。

ソース
Hear that? Pandora and artists finally reach sweet harmony (8/6 CNET)
via Pandora

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執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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