ヒップホップレーベルDef Jamの共同創業者で実業家のラッセル・シモンズが立ち上げたデジタル・エンターテイメント・メディア・スタートアップAll Def Digitalが、シリーズAで500万ドル(約5億円)の資金を調達したことを発表しました。
・http://www.alldefdigital.com/
・https://www.youtube.com/user/AllDefDigital
・https://www.facebook.com/AllDefDigital
・https://twitter.com/AllDefDigital
投資ラウンドはGreycroft Partnersがリードし、Advancit Capital, Nu Horizons Investments、e.venturesが参加しました。All Def Digitalはクロスプラットフォームでのサービス拡大と、新人アーティストやタレントの発掘と育成、コメディや音楽、ニュースやポエトリーなどオリジナル・コンテンツ制作、そしてブランドによるエンターテイメントや多方面でのスポンサーシップにチカラを入れていきます。
All Def Digitalは、音楽やコメディアなどエンタメ系コンテンツに特化したマルチチャンネル・ネットワークで、「新しいアメリカのメインストリーム」である革新的なアーティストを一般層にまで届けることを目指しているデジタル・メディアです。
最近ではサムスンと提携し、新人アーティストをAll Defチャンネルとサムスンの音楽ストリーミングサービスMilk Music上で発掘していく取り組み「ADD52」を開始するなど、企業と提携した新しい形のエンターテイメント・コンテンツを提示しています。
2013年8月にRush Digital MediaとAwesomenessTVのパートナーシップで設立されたAll Def Digitalは音楽ビジネスではこれまでユニバーサルミュージックと手を組み、新人アーティスト発掘のプロジェクトを立ち上げています。
コンテンツプラットフォームを活用しながら、コンテンツ制作、クリエイティブ、配信、これらを全てワンストップで請け負い、企業や消費者が求めるコネクションを結ぶことができるコミュニケーション・エージェンシー的な役割を果たしているのがAll Def Digitalのユニークな点。もっともラッセル・シモンズという強烈なインフルエンサーの存在価値が絶大なことに限るといえば、それまでなのですが、彼の行く先には新しいビジネスに匂いが常にありそうなので、こういったビジネスモデルも今後増えるかもしれません。
これからの音楽マーケティングに必要なデジタル・コミュニケーションの価値を最大化するメディアとエージェンシーの活躍に期待したいです。
ソース
Russell Simmons’ All Def Digital Closes $5M in Series A Financing (8/6 TheWrap)