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今やビジネスの世界において、ブランドとアーティストのパートナーシップは欠かせないほど重要になってきました。

世界的に影響力のあるアーティストや、特出したクリエイティヴィティを持つアーティストは、企業がマーケティングやPRを成功させる上で、製品やブランドの物語を伝えるスポークスパーソンとなることで一般消費者へのリーチを拡大でき、企業はデジタル・ソーシャルメディアを通じてアーティストや彼らのキャリア、作品とリンクすることで企業目線とは異なるイメージを消費者に届けることが可能になります。

音楽業界誌Billboardでは、飲料水ブランドが音楽マーケティングのために世界のトップアーティストを起用したキャンペーンにどれだけ費やしているのか、推測額をまとめています。レポートではリサーチ会社Kantar Mediaからのデータと業界関係者からのデータを元にキャンペーン費用を推測しています。

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例えば飲料水ブランド「7UP」は、EDM界のトップDJ、Tiestoと提携して2014年に実施したマーケティング・キャンペーンは3,000万ドル(約35億円)規模と推測されます。キャンペーンでは、TiestoをフィーチャーしたテレビCM、Tiestoの最新アルバム「A Town Called Paradise」リリースパーティーが実施された他、Ultra Music Festivalや世界最大のEDMフェス「Electric Daisy Carnival」を運営するEDMイベント制作会社Insomniacなどとも提携して、世界トップ7のEDMフェスと7人の新人DJたちを巻き込んだ「7x7UP」というイベント連動型キャンペーンを実施してきました。

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ダイエット・コークはブランド・スポースクパーソンのテイラー・スウィフトと引き続き提携して、音楽マーケティングを実施。2014年のキャンペーンでは新曲「How You Get the Girl」をフィーチャーしたTVコマーシャルや、全米ネットラジオiHeartRadioでの独占ライブが実施されました。

ダイエット・コーク関係者は2014年のキャンペーンは、2013年の2600万ドル(約30億円)規模のメディア費用を超えると語っています。

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12月1日の世界エイズデーに向けて、コカ・コーラは非営利団体「Product RED」と提携し、アヴィーチーとワイクリフ・ジョンのコラボ曲「Divine Sorrow」をはじめクイーンやOneRepublicのリミックスなど、最新の楽曲を独占で発表するプロモーションを実施しています。

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コカ・コーラは楽曲の売上の一部を「グローバルファンド」(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)に寄付しておりすでに700万ドルを寄付したと言われ、キャンペーンには推定1000万ドル〜1300万ドルの費用を投入すると見られています。

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ドクターペッパーは米メディアComplex Mediaと提携して、ハリウッドに新人アーティストを育成するためのスタジオを開設、プロデューサーにはウータン・クランのRZAや、Dave Sitek、The Hood Internetを迎えいれて新人アーティストをプロデュースするクロスメディア型キャンペーン「One of a Kind」プログラムを実施しています。Tinashe、Robert DeLong、RACなどのアーティストの作品を独占で配信するキャンペーンは、推定100万ドル〜300万ドルのメディア/制作費用が使われたと推定されます。

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ペプシは、新人アーティストを発掘する大規模なブランドキャンペーン「Pepsi Pulse Artist Spotlight」を展開し、Nico & VinzやSebastian Mikael、Mayaeniなどの音楽PVをPepsi.comやペプシのYouTubeチャンネルで独占で公開してきました。

既記のように金額は推定コストであって直接アーティストに支払われる額ではありません。世界的なアーティストを起用して彼らの楽曲やDJなどの活動を軸にするキャンペーンから、ブランドイメージを反映する新人発掘のキャンペーンまでさまざまな形が実施されていることが分かります。ここで全てに共通して言えることは、ソーシャルメディアとオンラインメディアの波及力とコンテンツの話題性を常に連携させていることです。テレビCM単体やライブセッション単体でのキャンペーンよりも、継続的なコミュニケーションをキャンペーンで行いファンや消費者にもメッセージを届けやすくしていることが、アーティスト側にも企業側にもシナジーの高いパートナーシップを組み易くしていると言えるでしょう。

ソース
The Biz of Fizz: Why Soda Brands Are Spending Millions To Promote Taylor Swift, Tiesto in 2014 (11/17 Billboard)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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