Spotify-15-million-subscribers

サブスクリプション型音楽ストリーミングサーヴィスSpotifyが、2014年にアクティヴユーザーが6,000万人有料会員数が1,500万人を突破したと自社ブログで発表しました。

2008年に開始したSpotifyは無料と有料で音楽が聴き放題できる音楽配信サーヴィスをこれまで世界58カ国で提供してきました。2014年11月にアクティヴユーザー数5,000万人、有料会員数1,250万人を突破したことを発表してからわずか2ヶ月で、新しいマイルストーンとなるユーザーデータの公開に至りました。

Spotify-Apps

Spotifyでは現在スマホなどモバイル端末でもフリーで音楽が聴けるヴァージョンに仕様を変更し、新規ユーザー獲得につなげてきました。Spotifyでは多くのユーザーをフリーヴァージョンで獲得できれば、その中の多くが月額9.99ドルの有料ヴァージョンを利用すると説明しています。2014年5月にユーザー数4,000万人突破を発表してからSpotifyでは総ユーザーに対して約25%を有料会員として維持しています。

フリーと有料ヴァージョンを提供する「フリーミアム」モデルを採用する音楽サーヴィスとしてSpotifyは、スマホやウェブで音楽が聴きたいファンには他サーヴィスに対して大きな魅力の一つを提供してきました。

ユーザー規模ではライバルのDeezer (有料会員数600万人、アクティブユーザー数1,600万人)やRhapsody (有料会員数200万人)をすでに大きく引き離して、音楽ストリーミングの分野では人気トップとサーヴィスです。

SpotifyのCEO、ダニエル・エクは11月に「有料会員の80%以上がフリーヴァージョンからSpotifyを始めたユーザーだ」と自社ブログで語っており、フリーミアムの成功を強調しています。ダニエル・エクはこのブログの中で、Spotifyが音楽業界にとっても利益を還元するシステムとして機能してきたことを説明し、これまでレコード会社やアーティスト達に20億ドルをロイヤリティとして支払い10億ドルは2014年のみで支払ってきたと述べています。のこのブログは、All Digital Musicで全文翻訳していますので、そちらもご覧ください。

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2015年はSpotifyにとってかつてないほど重要な一年になりそうです。その背景には、アップルやグーグルなど多数の競合が音楽ストリーミングの分野で本格的にユーザー獲得を目指して争うことが予想されます。また日本を始め、サーヴィスの海外展開拡大に向けて各国のレコード会社や音楽業界関係者と交渉を進める必要に迫れらています。さらには昨年沸き起こったテイラー・スウィフトのSpotify楽曲引き上げのように、アーティストやソングライターの信頼を獲得しより魅力的なオファーを提示していけるかも、重要な課題です。

音楽ストリーミングは世界的に利用が拡大して、売上が低迷する音楽ダウンロードやCDと対照的に急速に成長しています。しかし日本は世界第2位の市場規模を持つにもかかわらず、まだ「音楽ストリーミング」を本格的に受け入れていない唯一の音楽大国です。Spotifyがいつ日本に上陸できるかは、この2−3年音楽ファンの間で常に話題に上り続けてきたトピックです。日本にも音楽ストリーミングが普及するかどうか、今年のSpotifyと日本の音楽業界関係者の動きにかかっています。

ソース
Spotify now has 60m users including 15m paying subscribers (1/12 The Guardian)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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