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常に前衛的な音楽とアートを融合させる、アイスランド人アーティスト、ビョークの最新アルバム「Vulnicura」はiTunesやその他のダウンロードストアではリリースされました。しかし、Spotifyなどオンデマンド型の音楽ストリーミングサービスではまだ配信はされていませんでしたが、どうやら彼女は新しい音楽配信のモデルを素直には受けいられない様子です。

Fast Companyのインタビューでビョークは「Vulnicura」がSpotifyでまだ配信されていないことについて、こう答えています。

正直に言うと、私たちはみんなその時々で埋め合わせしながらきている。マスタープランが存在すると言いたいけれど、じつはそんなものは無くて。だけど数ヶ月前、マネージャーにメールしてこう言ったの。「ちょっと聞いて。この音楽ストリーミングというものだけど、何かおかしい。理由は分からないけど、常軌を逸している」。

2−3年をかけて何かに打ち込んだ作品が、突然無料ではい、どうぞと差し出される。お金の話ではないの。リスペクトの話。技量と注ぎ込まれた仕事に対するリスペクトの問題なのよ。

ビョークの見解は、テイラー・スウィフトやトム・ヨークなど音楽ストリーミングから楽曲カタログを引き下げて物議を醸し出した少数のアーティスト達と同じ意見の所謂反対派です。

しかしアーティストの中には、完全に楽曲を引き上げる人もいれば、音楽ストリーミングに歩み寄る人、リリースする時期をずらす「ウィンドウィング」を実施する人など、さまざまです。

ビョークは「Culnicura」がいずれ音楽ストリーミングでも配信する可能性があることをほのめかしています。詳細は日付までは明らかにしていませんが、「遅れて」とだけ示唆します。この手の「ウィンドウィング」戦略は、以前は英国人アーティストのアデルやコールドプレイ、ビヨンセも実施した戦略で、数ヶ月後にフリーで配信を始めるまでは、有料のみでリリースするやり方です。

ビョークは音楽ストリーミングはNetflixを参考にするべきとインタビューで語っています。

Netflixが良い見本です。まず始めに映画を見に行き、しばらく経ってからNetflixで視聴が可能になる。音楽ストリーミングもそのやり方が良いのかもしれないですね。最初はフィジカルでリリースしてから、時期を遅らせて配信を開始する。

ビョークの最新アルバム以外のカタログは現在でもSpotifyで視聴が可能になっています。

ソース
Björk joins Spotify holdouts with new album: ‘This streaming thing just does not feel right’ (2/27 The Guardian)

Bjork On Keeping “Vulnicura” Off Spotify: “It’s About Respect, You Know?” (Fast Company)

image by 080815_Ola_Festival_Roberto_042 via Flickr

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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