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2016年に開催されるイギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」のチケットは、10月4日の発売開始からわずか30分で完売になりました。

チケット購入サイトはアクセス高でサーバーがダウンし、多くの人が不具合を報告するほどの勢いでした。118,200枚のスタンダード・チケットを巡り、Twitterではハッシュタグ「#GlastonburyTicket」がトレンド入りするほどの人気を今年も集めました。

2015年のグラストンベリー・フェスティバルは過去最速のチケット販売を記録し、12万枚のチケットが26分で完売になるほどの速度でした。ちなみに2012年は一時間40分、2013年は一時間27分で完売になっています。

フェスティバル運営会社は次のように答えています。

私たちはまた今年も、世界中からこのフェスティバルに参加したいというとてつもない大勢の人の数に圧倒されました。需要が供給を著しく上回る結果となりました。チャンスを逃した方にはごめんなさい。本当は全員入れたいと思っています。

チケット購入が出来ずにがっかりしている音楽好きの方は、来年春にグラストンベリー・フェスティバルは公式に転売を行う予定です。ニューイヤーに詳細が発表される予定ですので、気になる方はチェックしてください。

グラストンベリー・フェスティバルは2016年6月22〜26日に開催されます。今年のヘッドライナーはカニエ・ウェスト、The Who、そしてFlorence + The Machineがフーファイターズの代理で登場しました。

そして、日本では考えられないことですが、グラストンベリー・フェスティバルはまだ来年のヘッドライナーはおろか、参加アーティストをだれも発表していません。

2016年のヘッドライナーには、オアシス、ダフトパンク、レディオヘッド、フーファイターズ、ミューズなどの噂がブックメーカーの間ではすでに広まっています。その中でも人気なのは、コールドプレイ、アデル、そしてブラーが主役を務めるのではと囁かれています。

チケット価格は228ポンド+5ポンドのブッキングフィーがかかりますが、12歳以下は入場が無料です。

世界的にライブミュージックが音楽産業とアーティストにとっての大きな収益源の一つとなっています。そしてライブミュージックは、アーティストとファン向けにこれまで実現できなかった、あらゆるモノが一体となった体験を届けるようになりました。TwitterやInstagramを使った年間を通したプロモーションやブランディング、動画を活用した映像体験、テクノロジー企業を通じてアーティスト、ファンが一つになれる定額制音楽配信やSNS、ライブストリーミング。これらは、全てフェスティバルというプラットフォーム上で実現される体験の断片で、どんな人でも関心があれば参加することができるオープンなブランドというグローバルなイメージの拡大が現代のフェスで生まれているトレンドです。

グラストンベリー・フェスティバルもロック好きには知られていますが、かつては英国フェスの一つにしか過ぎなかったはず。これを世界中からチケットを求めて人が殺到するまで海外でも認知を広げたことは、フェスティバルが今後もビジネスを続けていくため、ファンに音楽体験を届けるため、またアーティストにとって参加する価値のある場所を作っていくために進化し続けた結果、たどり着いた形は「サービスとしてのフェスティバル」と言えるのではないでしょうか。
ソース
Glastonbury 2016 tickets sell out in 30 minutes despite server problems (NME)
Glastonbury 2016 tickets sell out in 30 minutes (The Guardian)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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