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アップルが噂されてきた定額制ストリーミングサービスの準備に向け、iTunes担当副社長エディー・キュー氏がメジャーレコード会社と協議を進めているとNY Postは報じている。情報ソースによれば、サービスは月額$10-15のティアード・モデル(段階的価格帯)で設定が予定されるが、各料金帯でどれくらいの曲数をどれくらいの期間ユーザーが利用できるかについては結論が出ていないそうだ。

一方、音楽レーベル幹部は定額制サービスを「歓迎」しており、シングル曲販売に結び付くと期待している。マイクロソフトとフリーの音楽ストリーミングサービス、SpotifyのWindows Phone 7におけるヨーロッパ向けの提携が、うわさと今回の交渉を再び呼び起こした。

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先日下のブログに、マイクロソフトとSpotifyの提携について書き、これから米国でもフリーのストリーミングサービスが表れると思っていましたが、こうも早くアップルが動き出すとは予想していませんでした。レコード会社にとってアップルが参入してくれるほどうれしいことはありません。すでにiTunesはレコード会社の収益の大半を生み出しているサービスなので、定額制を導入してもリスクヘッジができることがアップル、レーベル双方にとって大きな優位性です。この動きはアップルが進めてきたコンテンツのクラウドサービスに合致する。アップルが持つ豊富なコンテンツは魅力的だ。その反面、SpotifyやPandoraRdioGroovesharkなど同様のサービスはますます展開が難しくなるので、デジタル音楽の成長はiTunesの成長に依存してしまい、選択肢が制限されることが心配です。みなさんは、どう思いますか?

関連ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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