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欧州で人気の音楽ストリーミングサービスの「Spotify」(スポティファイ)が米国サービス開始に向けてチームを編成していることを、Billboardがレポートしています。

Spotifyは2月にエンジニアリング担当副社長製品管理担当ディレクターのポジションにJohn Pavley氏とCharlie Hellman氏を採用しました。両者は以前にP2Pファイル共有ソフト大手「LimeWire」で同様の役職に就いていました。LimeWireは2010年1月に米連邦裁判所からソフト配布の差し止め命令を受け事実上サービスを停止しました。
Billboardはこの2名が米国向け製品チームの編成を担当すると情報筋からの情報として伝えています。採用に関してSpotifyから正式な発表はありません。

その他にSpotifyの米国担当チームで確認されているメンバーは、米国事業を統括するKen (Kenneth) Parks氏がいます。彼は以前4大レコード会社の1社であるEMIで戦略・事業開発や法務の副社長を努めた経験を持ち、SpotifyのCEOであるDaniel Ek氏と共に米国サービスに向けてレコード会社とのライセンス契約交渉を進めている人物です。

Billboardはライセンス契約などでSpotifyを支援するコンサルタントの存在を挙げながらも、その他にも米国事業に携わる人材がいることを認めています。また(ライセンスの関係から)レコード会社は欧州で提供しているサービス内容とは異なるサービスを米国向けには要求しているとレポートされており、Spotifyはそのために必要なサービス内容の変更に対応する必要があり、変更・テスト・サポートといったサービス立ち上げに必要な一連の処理には最低でも2か月を要するとBillboardは説明します。

現在Spotifyはロンドンを拠点にストックホルム、オスロ、パリ、マドリード、アムステルダム、ニューヨークにオフィスを構え従業員が250名(広報資料を参照)。これだけの人数で米国という大規模マーケットをカバーしなければならないのは正直大変ですね。Spotifyは先月巨額の投資をロシアの投資グループDSTから受けたと報じられました。サービス開始まで先は長いですが、サービスを拡充させるために追加資金の一部は今後は人材確保に支払われそうですね。

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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