Live Nation Labs Fundは、Live Nationなど既存のビジネス環境に先進的なスタートアップを連携させ、大きな課題の解決を目指します。指揮するのは、上級副社長のEric Garlandと製品開発担当副社長のEthan Kaplan。GarlandはLive Nationが12月に買収したメディアデータ解析企業BigChampagneの設立者兼CEO。Kaplanは元ワーナーミュージックの新興技術(Emerging Technologies)担当上席副社長だった人物で、レコード会社のウェブやiPhoneアプリなど最新テクノロジー導入に注力してきた。
Eric Garland image via CNN
Live Nation Labsは特に、ライブイベント体験を向上させる一般消費者向け製品や、シームレスな体験をユーザーに提供するインフラストラクチャーへの投資や買収を行う模様。テクノロジー系ニュースサイトのVentureBeatの取材に対してGarlandとKaplanは、コンサート参加者や音楽ファンの制約を解決する製品やサービスを発掘するため出来るだけ数多くの取引を行うつもりと答えています。
Live Nation Labsは戦略的投資の第一弾として、コンサートのセットリストのキュレーションサイトSetlist.fmの買収を先日発表しました。またモバイルの分野での課題解決に向け、「Laminate」というモバイルアプリケーションのアルファテストをSXSWの期間中に実施。Laminateはフェスティバルやライブイベントなど、必要な情報を適時にユーザーへ提供するモバイルアプリ。
image via Flickr Rhys Asplundh
ちなみに、Live Nation Entertainmentとは、コンサートプロモーションのLive Nationとチケット販売のTicketmaster、マネジメントのFront Lineなどによって構成される大手企業で、年間2,300以上のアーティスト、計22,000公演以上のライヴコンサートをグローバルに展開しています。
日本市場に参入しLive Nation Japanを設立したことで、日本企業との提携も今後は想定されます。Live Nationのような老舗の大型企業が門を開いてくれたことで、熱心なファンや潜在的消費者のエンゲージメントや購買を従来には無い形で促進する新興企業や先進的な製品が、世界中で以外と早期に実現するかもしれません。今後が楽しみです。
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