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欧米で大人気の聴き放題音楽ストリーミングサービスの「Spotify (スポティファイ)」は、Yahoo!との提携を発表しました。米メディアAllThingsDのPeter Kafka氏(@pkafka)が伝えています。

こちらが発表されたプレスリリースです。

提携によれば、SpotifyはYahoo!のコンテンツ内の音楽共有配信で連携する。Spotifyが4月に発表したSNSやサイトにエンベッド(貼り付け)できるウェジェット『Spotifyプレイボタン』をコンテンツ内に設置する。

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image Spotify
「Spotifyプレイボタン」をクリックすると、ユーザーは画面を切り替えることなく音楽が再生できます(YouTubeの埋め込み機能と同じ形式)。

Spotifyは毎月ビジター数7億人を誇るウェブポータルであるYahoo!と組むことで、大幅な新規会員獲得増を狙う。

またYahoo!は同社の音楽サービスYahoo Musicの公式配信パートナーをRhapsodyからSpotifyに変更したことをTechCrunchが確認しています

「Spotifyプレイボタン」の例。NME
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ただし、利用できるのはSpotifyユーザーのみで、非会員は再生ができない。下のような画面が表示されるはずです。
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提携ではまずYahoo! Music内でSpotifyプレイボタンを展開、その後徐々にYahoo全体のコンテンツに展開を広げる。

Yahoo!はまた年内にYahooブランドのSpotify音楽アプリを投入する予定です。

Yahoo!の暫定CEO, ロス・レビンソン(Ross Levinsohn @rosslevinsohn)喜びの声。さすがグローバルメディア事業のボス、ナイスな決定!

Spotify共同創業者兼CEO, ダニエル・エック(Daniel Ek、@eldsjal)の声

Yahoo!の戦略担当上級副社長、ジム・ヘックマン(Jim Heckman)によれば、提携内容ではYahoo!からの流入でSpotifyの有料会員登録が増える度に、Spotifyから売上の一部が支払われる契約になっているそうです。Yahoo!にすれば、Spotifyプレイボタンを使ってもらう方が自社の業績にも多少つながることが利点ですね。

Spotifyは無料で聴き放題できる、世界最大規模の音楽ストリーミングサービスで、現在世界15ヶ国で展開しています。Spotifyはフリーミアム・モデルを導入し、無料の「Spotify Free」、広告無しの「Spotify Unlimited」、広告無しでモバイルアクセス付の「Spotify Premium」を提供、1500万曲以上の音楽カタログに好きな時に好きな場所からアクセスすることが可能です。

これまでアクティブ会員数1000万人以上を獲得しており、うち有料会員は300万人以上を占め、低迷する音楽ビジネスを活性化する新たなビジネスモデルを提示しています。
また、Facebook上で友人同士がSpotifyで聴いた音楽を共有できる機能、ブログやTumblrにプレイリストを張り付けて共有できるSpotify Playボタン等を通じて、自分のソーシャルグラフから音楽を共有し新しいコンテンツを発掘出来る、全く新しい音楽消費体験を提供している全く新しい音楽サービスです。

Spotifyは今回の提携は重要な一歩ですね。メディアのコンテンツをもっとインタラクティブにすることは、今後ますます重要になると思います。音楽ファン以外のオンラインユーザー層にリーチを広げることで、本格的なSpotify利用を加速させ、聴きたい音楽、興味ある音楽にいつでもアクセスできる感動体験をユーザーに認識させ拡大させることができるのではないでしょう。

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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