Googleが打ち出したiTunesキラー、クラウド型音楽サービス「Google Play」向けにワーナーミュージック・グループとライセンス契約で合意したことをブログで発表しました。これにより、ユーザーはマドンナやグリーン・デイ、ニール・ヤング、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどのアーティストの楽曲がGoogle Play上で楽しめるようになります。

今回の発表でGoogleは4大レコード会社(ユニバーサルミュージックソニーミュージック、ワーナーミュージック、EMI)全てとライセンス契約を締結したことになります。

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Googleはまた、ブログ内でGoogle Play音楽サービスを11月13日に欧州5ヶ国で開始することを発表しました。

欧州では英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの5ヶ国で、Google Play上で音楽購入やクラウドストリーミングが楽しむことが出来ます。
また利用者のPCをスキャンし、合致する音楽ファイルをクラウド上に自動でアップロードしてくれる、「スキャン&マッチ機能」も米国に先駆けて提供されます。これまでは利用者が手作業でクラウドにファイルをアップロードする作業が発生しましたので、大幅に時間をセーブすることが出来ます。この新機能は利用者に無料で提供されます。

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スキャン&マッチ機能は、競合のApple (iTunes Match)やAmazon (Amazon Cloud Player)には既に搭載されている機能ですが、Google Musicの場合最大20,000曲まで無料でクラウドに保存が可能です(Amazonは250曲)。

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Googleは新機能の発表を、Nexusイベントで発表する予定でしたが、ハリケーンのためイベントが延期になったことによりブログでの発表を行いました。

Googleは音楽サービスでは、AppleやAmazonにはまだまだ劣っているのが現状。Googleは技術力や規模では優れるのかもしれない。しかし、実績がない市場では技術だけでは売れるとは思えないし、AppleはiPodとiTunes、AmazonはCD販売とMP3ストアの実績がそれぞれあり、顧客も既に付いている。Googleはその辺りをどれくらい本気で切り込んでくるのだろうか。はたして(日本での)プロモーションはAppleの音楽製品ほどエキサイティングにするのだろうか?

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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