現地時間1月8日から始まった世界最大の家電イベント『CES』。世界では、音楽サービスとデジタル家電の連携はますます加速しています。
自動車メーカーのフォード社は米国の定額制音楽サブスクリプション・サービス『Rhapsody』と提携を発表し、車載システムに音楽サービスを連携させます。
フォードは、フォードおよびリンカーン・ブランドの自動車100万台以上で、同社が開発した車載システム『SYNC AppLink』でRhapsodyを連動させます。ドライバーは車に乗ったらスマートフォンでRhapsodyアプリを立ち上げるだけ。あとはBluetoothでSYNC AppLinkに自動で接続されるので、面倒な設定も無し。音声操作や、ハンドルに装備されたコントローラーでSYNC AppLinkでつながったRhapsodyを操作できるので、安全に運転ができます。SYNC AppLinkは、2013 Fiesta, Mustang, Expedition, Fusion, F-150, Super Duty, Focus, E-Series, C-MAXに搭載されます。
米国発の音楽サービスRhapsodyにとって、フォードとのパートナーは自動車メーカーとの初の提携になります。
Rhapsodyがユーザー対象に行った調査によれば、40%が運転中にRhapsodyを利用し、音楽視聴の方法では最も高い人気を占めたとの結果が出ました。(ラジオは14%)
昨年にP2Pのナップスターブランドを買収したRhapsodyはSpotifyやRdioなど後発プレーヤーに遅れを取ってきましたが、大手自動車メーカーとの提携はデジタル家電への進出の第一歩になるはずですし、もっと音楽サービスを一般に知ってもらい、音楽体験を広めるきっかけになること間違いなしです。
image via VentureBeat
フォードも、自動車メーカーでありながら社内エンターテイメントを自社開発にこだわらず、サードパーティ・開発者と提携しオープンにすることで、外部サービスが得意とする部分をフォードの自動車に取り入れています。勇気ある決断ですが、本当に消費者が欲しているものを考えた場合、誰にとっての価値提供が最も大事かを十分に理解していると思います。音楽サービス企業にとっては心強いパートナーですね。今後はフォードのようにオープンな考えを持った企業が増えてくれることに期待しています
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