欧米で会員数2000万人を超える人気の音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、自動車メーカーのフォードと提携し、車載アプリプラットフォームSync AppLinkで音楽サービスの提供を開始します。Spotifyとしては初めての自動車メーカーとの提携になります。
フォードのSync AppLinkはモバイルアプリと連携させることで、車内でも自宅やモバイルのサービスが同じように楽しむことができる車載システム。現在すでに100万台以上の車に実装されています。Sync AppLinkにはSpotifyのほかに、PandoraやMOG、Rhapsodyなど音楽サービスがパートナーとなっています。
欧州のSpotifyユーザーは今年後半からSync AppLinkを搭載したEcoSport SUV内でアプリから車載システムにアクセスしSpotifyを視聴できるようになります。米国では数週間以内にSync AppLinkをすでに搭載した車でサービスが楽しめるようになります。
昨年末にSpotifyは、ボルボと欧州の車載音楽システムを開発しているとレポートがありましたが、実際にはフォードが最初の自動車メーカーとの提携になります。
アップデートに伴いSpotifyアプリは、車内での音声コントロール機能に対応する予定です。
PCからの拡張
海外の音楽サービスは自動車メーカーと提携することがここ数年の一つのトレンドになってきています。Spotify以外ではネットラジオのPandora Radioが積極的にメーカーとの連携を深め、車内でPCやモバイルと同様の音楽体験が実現できるよう車載システムからのアクセスに力を入れています。Spotifyの場合、世界最大規模ということもあり、欧州と米国の両方のマーケットで広く展開しているので、フォードのようなグローバル企業にとってSpotifyをオプションとして提供することは欧米の両マーケットに対応でき他社との差別化が図れます。
音楽サービスもウェブを離れ、モバイル、リビング、そして自動車とあらゆる場所で音楽を聴きたいというユーザーのニーズに合わせ変化し始めているところが、海外のサービスでは主流になりつつあります。
自動車についての過去記事です。ご興味があれば是非どうぞ。
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