英国発の音楽情報検索タグ付けサービス『Shazam』は、オーストラリアに拠点を開設し、アジア太平洋地域でのテレビ広告事業の取り組みを強化すると発表しました。
Shazamは音楽に端末をかざすだけで音楽情報を取得できタグ付けできるスマートフォン・アプリのスタートアップです。近年Shazamはテレビ業界に進出し、アプリを経由して放送中のテレビ番組や広告から限定コンテンツがゲットできる仕組みを拡大しています。
アメリカの一般オーディション番組「アメリカン・アイドル」、英国のテレビ局「ITV」とのパートナーシップによって、Shazamのテレビ利用が本格化し始め、視聴者はテレビ広告にスマートフォンをかざして音楽コンテンツや特別オファーを入手し情報をタグ付けできるようになりました。2012年8月には、タグ付けされた音楽、テレビ番組、広告が50億に達しました。
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過去12ヶ月の間、ShazamはP&G、ペプシ、アメリカン・エキスプレスといった大手ブランドとキャンペーンで手を組んでいます。Shazamによれば、同社のサービスを使って視聴者にタグ付けさせるブランドは、広告を見終わった後のインタラクションが3倍高くなる傾向にあると説明します。
Shazamは現在世界200ヶ国で利用され、ユーザー数は2億7500万人に上り、毎週200万人が新たに新規登録しているとのことです。
Shazamは日本では音楽情報を見つけるためのアプリとしか認知されていないかもしれませんが、海外では「セカンドスクリーン」のトレンドに代表されるテレビ・ビジネスで大きく成功を収めているスタートアップです。例えば2012年のロンドン五輪テレビ中継では、アメリカの放送局NBCと組んで五輪専用のオリンピック・コンテンツを提供していました。
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