アーティストの方、必見かも。

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2月に開催されたTED 2013カンファレンスに、クラウドファンディングのKickstarterで100万ドル以上を調達し音楽プロジェクトで過去最高額を達成したインディーズアーティストのアマンダ・パーマーが登場し、ファンやリスナーへ助けを求めることをテーマにした「The art of asking」について話をしました。

Amanda Palmer: The art of asking

パーマーは、フルタイムのミュージシャンになる前のストリートパフォーマー時代の経験、Twitterと出会いフォロワーに何時でもどこでもお願いできるようになったこと、全米各地でファンの家に寝泊りさせてもらう内に信頼関係に気が付いたこと、 メジャーでの初アルバムが2万5000枚売れたにも関わらずレコード会社から失敗扱いを受け見放されたこと、音楽をネットで無料で提供し始めた理由、Kickstarterで2万5000人以上から100万ドルを調達した経緯とその後について語ります。そしてファンを信頼し、協力を求める勇気が必要だと明かします。

パーマーはいきなりKickstarterキャンペーンで有名になったわけではなく、それ以前の何年も前からソーシャルメディアでファンとオープンなコミュニケーションを取って来ました。

ソーシャルメディアが現れてファンとの距離が縮まった今の時代、手を差し伸べてくれる人との関係を築くこととリアルな側面特に弱さを認識して周りに助けを求めることは、ツールやサービスを使いこなすこと以上に大事なことだと再認識させてくれました。

個人的に感動的なスピーチでした。いくつか気になった言葉を抜き出してみました。日本語訳早く付かないかな?

It’s not easy to ask.And A lot of artists have a problem with this. Asking makes you vulnerable.(人に何かをお願いすることは簡単ではありません。特に多くのミュージシャンはこの課題に直面します。何かをお願いすることは批判されいからです)

The online tools to make the exchange as easy and as instinctive as the street, they’re getting there. But the perfect tools are not gonna help us, if we can’t face each other, and give and receive fearlessly — but more importantly, to ask without shame.(ストリートライブのように簡単で直感的にお金のやり取りができるオンラインツールは、確実に進歩しています。でも私達がお互いと向かい合い、恐れずに提供し受け取り合うことを始め、そして最も重要なことである、恥ずかしいと思わないでお願いすることをしないかぎり、どんなパーフェクトなツールでも私達を助けてはくれません。)

I think people have been obsessed with the wrong question, which is, ‘How do we make people pay for music?’ What if we started asking, ‘How do we let people pay for music?’ (間違った質問をしているのかもしれません。「どうしたら人を音楽へお金を支払うように出来るのか?」と。もし「人が音楽にお金を払いたくするにはどうしたらいいのか?」と問い始めたらどうでしょうか?)

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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